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キャッシュレス決済の種類一覧|メリットや賢く利用する方法も解説

近年、全国的に普及が進んでいるキャッシュレス決済。キャッシュレス決済にもさまざまな種類があるため、種類ごとの特徴を理解しておくことが大切です。ここでは、キャッシュレス決済の概要や種類、メリットデメリットを詳しく説明します。
現金に代わる決済手段として利用されているキャッシュレスですが、インターネットやスマートフォンが普及したことによって、利用できるキャッシュレス決済の種類が増えました。キャッシュレス決済は、日々の生活をより便利なものにしてくれますが、「キャッシュレス決済にどのような種類があるのか分からない」や「キャッシュレス決済をうまく利用できるかどうかイメージできない」という人は多いようです。

日常生活における決済をスマートにできるよう、ここでは、キャッシュレス決済の種類やメリットデメリット、賢く決済をする方法を詳しく説明します。

そもそもキャッシュレス決済とは?

そもそもキャッシュレス決済とは「現金を用いることなく支払いを済ませる方法」を意味します。企業間の取引である、取引金額の振込や小切手・手形による支払いも該当しますが、一般的には、消費者が現金以外の方法で決済を済ませる方法をキャッシュレス決済と表現することが多いです。

キャッシュレス決済の現状を知ろう

日本は諸外国に比べ、長らく現金払い信仰が強い国だと言われてきました。クレジットカードやスマホ決済などキャッシュレスで支払う割合が低く、現金での支払いが一般的でした。世界銀行が発表した「各国のキャッシュレス決済比率の状況(2015年)」に関するレポートによると、韓国で89.1%を記録し、アメリカやイギリス、中国も40%以上なのに対して、日本は18.4%となっています。そんな状況も少しずつ変わろうとしていると指摘されています。そこでキャッシュレス決済の現状について解説していきます。

キャッシュレス決済比率は毎年増加している

一般社団法人キャッシュレス推進協議会の調査では、日本におけるキャッシュレス決済の比率は、2008年が11.9%でした。その後、徐々に割合が増えていき、2018年には24.1%まで拡大します。さらに2019年には26.8%を記録し、前年から2.7%も上昇したことになります。近年はとくにQRコード決済の利用者数が増えており、キャッシュレス決済の割合を押し上げる原動力になっていると言われています。

政府もキャッシュレス決済推進に力を入れている

経済産業省では「キャッシュレス・ビジョン」を掲げて、大阪・関西万博が開催される2025 年にはキャッシュレス決済比率を40%にすることを目指すとしています。また、将来的には世界で最高水準となる80%を目指すと、発表しています。

キャッシュレス決済の3つの支払い方法

キャッシュレス決済は支払いのタイミングによって、「前払い(プリペイド方式)」と「後払い(ポストペイ方式)」、そして「即時払い(ジャストペイ方式)」の3つに分類することができます。

前払い(プリペイド方式)

前払い(プリペイド方式)は、スマホ決済やプリペイドカード、非接触ICカード決済など、代金を支払う前に一定額の現金を事前にチャージすることによって、その残高から支払う仕組みです。カード購入時にチャージするものもあれば、スマホ決済のように登録後にATMや連動させた銀行口座から入金して使用するものもあります。チャージした残高の範囲内でしか支払いできませんが、その分、使いすぎを防止できるというメリットもあります。

後払い(ポストペイ方式)

後払い(ポストペイ方式)は、クレジットカードと同じ決済方式です。支払い時にはクレジットカード会社が代金を立て替えている形になっており、後日、連動させてある銀行口座から代金が引き落とされることになります。決済する時点では銀行口座の残高が足りなくても、利用できる点がメリットです。ただ決済時に財布から現金を出したり、銀行口座から引き落としがあるわけではなく、資産が減った感覚があまりないというデメリットがあります。無計画に使ってしまうと、予算以上の買い物をしてしまう可能性があります。

即時払い(ジャストペイ方式)

即時払い(ジャストペイ方式)は、いわゆるデビットカードと同じです。銀行口座と連動しており、決済と同時に口座から自動的に代金が引き落とされます。事前に残高をチャージする必要がなく、また後日クレジットカード会社から引き落とされるわけではありません。銀行口座にある残高が、そのままカードの支払い上限になるため、予算以上の買い物をしてしまうリスクが低いと言えます。スマホ決済では、ゆうちょ銀行の「ゆうちょPay」など、一部の銀行系スマホ決済に限られているのが現状です。

キャッシュレス決済の種類一覧

消費者が現金以外の方法で決済をするキャッシュレス決済には、いくつかの種類があり、具体的には次のような方法が挙げられます。

・クレジットカード
・デビットカード
・QRコード決済
・電子マネー
・キャリア決済
・ネットバンク決済

これらのキャッシュレス決済ごとの特徴や違いを知っておけば、日常生活にうまく取り入れて、スマートな暮らしを送れるようになるでしょう。ここからは、キャッシュレス決済の種類を詳しく説明します。

クレジットカード

クレジットカードは、後払い方式のキャッシュレス決済です。VISAやアメリカンエキスプレス、MasterCardやJCBなどさまざまなブランドがあり、店舗が導入しているカードブランドによってどのクレジットカードを利用できるかが変わります。

カードブランドによっては、海外で多く利用されているものもあるようです。持っているカードブランドによっては、海外出張や海外旅行での支払いをスムーズにできるため、クレジットカードを持っておくメリットは大きいでしょう。

デビットカード

一方、デビットカードは、後払いではなく即時払いできるタイプのカード決済。決済を済ませると同時に銀行口座から料金が引き落とされるので、キャッシュカードをそのまま決済で利用するというイメージをすると理解しやすくなるでしょう。

後払い方式であるクレジットカードとは違い、デビッドカードは口座残高を限度として利用できるのも特徴。「利用しすぎて請求された金額を支払えなかった」などのトラブルを予防できるので、信用情報を傷つける心配がありません。

QRコード決済

QRコード決済は、近年急速に導入が進んでいる支払い方法です。消費者のスマートフォンに表示されたQRコードを店舗側のデバイスで読み取ることによって、支払いを完了させられるのが特徴です。また、QRコード決済のサービスによっては、店舗側が用意したQRコードを消費者が読み取り、支払いを完了させるものもあります。

QRコード決済のよいところは、スムーズに決済を済ませられるだけでなく、クレジットカードのように審査をする必要がないこと。プリペイド方式を採用しているところが多いので、事前にチャージされた金額の範囲内で自由に取引できます。

電子マネー

電子マネーは、カードなどに事前に金額を入金しておいて、入金した金額の範囲内で商品やサービスの購入をする方法。代表的な電子マネーとして、nanacoやWAON、Suicaなどが挙げられます。

クレジットカードのように使いすぎるリスクがないだけでなく、電子マネーを利用し始めるまでに審査が必要ないのが、電子マネーのメリット。QRコード決済と同様にスムーズにサービスを利用し始めることが可能です。ただし、オートチャージ機能が設けられた電子マネーのように、チャージ金額がなくなると銀行口座から自動的にチャージされるタイプの電子マネーを使う場合は、使い過ぎに注意する必要があります。

キャリア決済

キャリア決済は、auやソフトバンク、ドコモなど、大手通信キャリアが提供しているキャッシュレス決済。「auかんたん決済」や「ソフトバンクまとめて支払い」、「ドコモ払い」など、キャッシュレス決済ごとに名称は異なりますが、利用金額が後日携帯電話料金と一緒に引き落とされる「後払い方式」となっているものがほとんどです。

キャリア決済は、後払い方式にはなっているため使いすぎに注意が必要ですが、契約期間や年齢によって利用限度額に上限が設けられています。消費者自身で利用限度額を設定することもできるので、使いすぎのリスクを抑えることが可能です。

ネットバンク決済

ネットバンク決済は、インターネット上に開設した銀行口座のお金で決済する方法です。ECサイトの利用など、ネットショッピングでの決済をスムーズにできることや、クレジットカードのように、カードを作成するための審査をする必要がないのがメリットです。

ただし、ネットバンクを開設していない人は口座開設の手続きをしなければ利用できないので注意が必要です。ネットバンクを開設するために収入や勤務先などの情報を提供して審査されるケースがほとんどなので、人によってはネットバンクを開設できないかもしれません。

キャッシュレス決済を利用するメリットとは?

このように、さまざまな種類があるキャッシュレス決済ですが、「現金を使っていたほうが安心できる」や「キャッシュレス決済を使ってもうまく使いこなせるか分からない」と心配する人もいるようです。キャッシュレス決済の利用には、次の5つのメリットがあります。

・スムーズに会計を終えられる
・支払いの状況を把握しやすくなる
・ポイント還元が受けられる
・衛生的に支払いができる
・盗難や紛失時に補償してもらえる

以下では、キャッシュレス決済を利用するメリットを詳しく説明します。

スムーズに会計を終えられる

1つ目のメリットは、スムーズに会計を終えられること。

キャッシュレス決済を利用すれば、現金を鞄から取り出して、財布からお札や小銭を数えながら出す必要がなくなります。また、おつりが発生した場合にも現金を計算して財布に入れるといった動作をしなくてよくなります。

これらの行動を省略できるだけでも、決済手続きでかかる手間やストレスを大幅に軽減することが可能。現金が少なくなったからといってATMに現金を引き出しに行ったり、休日や時間外にATMを利用した場合に支払う手数料も負担しなくてよくなるので、時間を有効活用できるとともに、余計な支出を減らすこともできるでしょう。

支払いの状況を把握しやすくなる

2つ目は、支払の状況を把握しやすくなること。

現金を利用した決済でも、レシートを受け取ることで支払いの状況を把握することは可能です。しかし、レシートを紛失してしまったり、レシートの集計に時間がかかってしまったりすることから、リアルタイムに現金の支払い状況を把握するのは簡単ではありません。

キャッシュレス決済を利用していれば、クレジットカード会社が開設しているWEBページで支払い状況を確認したり、QRコード決済のアプリ内で支払い状況をチェックすることが可能。キャッシュレス決済によってはリアルタイムで支払い状況が反映されるため、より手軽な金銭管理ができるでしょう。

ポイント還元が受けられる

3つ目は、ポイント還元が受けられること。

クレジットカードなど、キャッシュレス決済によっては、支払い金額に応じて所定の割合のポイントが付与されます。一定のポイントが貯まれば得点と交換できたり、ポイントを決済に利用できるため、現金で支払うよりもお得に商品やサービスを購入できます。

一回の支払いで獲得できるポイントはわずかであっても、長期的に利用すると多くのポイントが貯まることもあります。

衛生的に支払いができる

4つ目は、衛生的に支払いができること。

キャッシュレス決済を利用していれば、現金の受け渡しをすることなく決済を完了させられるため、場合によっては非接触で取引を終えられます。QRコード決済で端末をスマートフォンにかざす支払い方法や、クレジットカードを消費者自身が端末に挿入して決済する方法などが代表例です。

感染症予防の重要性が増している状況下で、衛生的な支払いができるような取り組みをする事業者は増えてきています。消費者の感染予防に対する意識も高まっていることから、衛生的な支払いができるキャッシュレス決済は、今後さらに普及していくでしょう。

盗難や紛失時に補償してもらえる

5つ目は、盗難や紛失時に補償してもらえること。

日本では、盗難やスリなどの被害は海外と比べて少ないといわれていますが、財布を紛失して現金を失ってしまったり、荷物ごと財布を持ち去られてしまうリスクはゼロではありません。しかし、もしものときの被害額を抑えようと持ち運び現金を少なくしてしまうと、決済のときに「現金が足りない」といった事態が起こるかもしれません。

クレジットカードを利用していれば、盗難や紛失などで第三者に不正利用されても、損害額を補償してもらえる場合があります。現金では被害に遭っても補償してもらいにくいですが、クレジットカードであれば、万が一のときの損失を抑えられる可能性があります。

キャッシュレス決済のデメリットとは?

上記のように、利用することでさまざまなメリットが生じるキャッシュレス決済ですが、一方でデメリットもあります。キャッシュレス決済のデメリットとして、次の3つが挙げられます。

・金銭感覚が薄れやすい
・トラブルに遭う危険性がある
・店舗によっては利用できない

以下では、キャッシュレス決済のデメリットを詳しく説明します。

金銭感覚が薄れやすい

キャッシュレス決済は、現金を受け渡しすることなく支払いを済ませるため、特にキャッシュレス決済初心者は金銭感覚が薄れる危険性が高いと言えます。計画的に利用しなければ、後になって想像以上の金額を請求されたり、お金を使いすぎて生活費がまかなえなくなったりするかもしれないので、注意が必要です。

多くのキャッシュレス決済では、利用履歴をタイムリーに把握できるようになっています。こまめに利用状況を確認し、お金を使いすぎていないかを確認しながら生活する習慣を身につけておきましょう。

トラブルに遭う危険性がある

キャッシュレス決済の多くは、通信機器などの端末を利用します。そのため、地震や停電、機器の故障などの災害やトラブルが発生した場合は利用できません。

また、QRコード決済などスマートフォンを利用した決済をおこなう場合、端末の充電が切れてしまうと決済できなくなります。これらのトラブルが起こりうることを想定して、普段からいくらかの現金を持ち歩いておくのがおすすめです。

店舗によっては利用できない

全国的にキャッシュレス化の動きが進みつつありますが、まだすべての店舗でキャッシュレス決済が利用できるわけではありません。店舗によっては利用できるサービスの種類が限られていたり、そもそも現金での支払いにしか対応していない場合もあります。

キャッシュレス決済を利用する場合は、あらかじめ店舗で利用できるかを確認しておいたり、サービスが利用できなかったりすることを想定して、ある程度の現金を持ち歩いておくといった対策が必要です。

金利や手数料が発生する場合がある

クレジットカードで支払いをする場合、「一括払い」「分割払い」「リボ払い(毎月一定額を支払う)」のいずれかを選択することができます。分割払いやリボ払いでは、月々の支払い額が抑えられるというメリットがある一方で、金利や手数料が発生するため、トータルで考えるとより多くの金額を支払う必要があります。

セキュリティリスクがある

現金を持ち歩く場合も、財布の盗難や紛失のリスクがありますが、キャッシュレス決済でも同様です。クレジットカードやデビットカードの情報を抜き取られ、カードを不正に利用されるスキミングと呼ばれるトラブルに巻き込まれるリスクがあります。知らないうちに他人にクレジットカードを使われてしまうことで、多額の支払い請求が届いたり、不正にキャッシングされることもあります。カード会社によっては不正利用に対する補償制度を設けているところもありますが、セキュリティリスクがあることを理解して、キャッシング決済を利用するようにしましょう。

賢くキャッシュレス決済を利用する方法を紹介

キャッシュレス決済のメリットデメリットが理解できたら、それらを踏まえてうまくサービスを利用できるようにしておきましょう。賢くキャッシュレス決済を利用する方法として、以下の3つが挙げられます。

・複数のキャッシュレス決済を使い分ける
・ポイント還元率の高いキャッシュレス決済を選ぶ
・使いやすいキャッシュレス決済の種類を選ぶ

以下では、賢くキャッシュレス決済を利用する方法を詳しく説明します。

複数のキャッシュレス決済を使い分ける

キャッシュレス決済にもさまざまな種類があるため、ポイント付与や補償の有無、完全非接触で決済できるのかどうかなど、特徴に違いがあります。

利用できるキャッシュレス決済が限定されていると、場面によってはサービスのメリットを受けられなくなるかもしれません。複数のキャッシュレス決済を用意しておいて、状況に応じて適切な支払方法を選択すれば、よりお得にショッピングできるでしょう。

ポイント還元率の高いキャッシュレス決済を選ぶ

利用額に応じて一定の割合でポイント還元をしているキャッシュレス決済事業者は多いですが、事業者ごとに設定しているポイント還元率はさまざまです。

多くのキャッシュレス決済では、ポイント還元率を0.5%や1%に設定しています。しかし、決済業者によっては、ポイント還元率を2%にしていたり、条件を満たすことで効率的にポイントを貯められる仕組みを設けているところもあります。複数の事業者を比較したうえでポイントが貯まりやすいキャッシュレス決済を選べば、それだけ魅力的な特典と交換できたり、決済で支払う現金を少なくできたりするでしょう。

使いやすいキャッシュレス決済の種類を選ぶ

キャッシュレス決済によって、カードを端末にかざすものや端末にカードを挿入するもの、スマートフォンを端末に読み込ませるなど、決済時の手順が異なります。

よく利用する店舗でどのような決済方法をすればスムーズに支払いができるかを考えると、利用すべきキャッシュレス決済サービスを選びやすくなるでしょう。

計画的に利用する

現金の場合には支払いをすると、財布から紙幣や硬貨が減っていく様子がよくわかります。銀行口座からお金を下ろす場合も、通帳を見れば、残高が減っていくのがわかります。対して、キャッシュレス決済では後払いを選択していると、決済時には残高が減らず、後日、引き落としがあります。そのため、代金を支払っている感覚が希薄になりがちです。ついつい予算以上の買い物をしてしまわないよう、計画的に利用することが大切です。

十分なセキュリティ対策を講じる

キャッシュレス決済では、カード番号やセキュリティコード、あるいはパスワードといった支払いに関するデータを他人に知られると、不正に利用されてしまうリスクがあります。したがって、カードを第三者に見せない、渡さないなどのセキュリティ対策を講じる必要があります。また、不正利用を発見しやすいように、定期的に支払い履歴を確認したり、もし不正利用があったらすぐにカードの利用を停止できるように、問い合わせ先をメモしておくことも大切です。

キャッシュレス決済を使って便利な暮らしを送ろう

ここでは、キャッシュレス決済の概要や種類、利用するメリットデメリットや賢く決済する方法を説明しました。

時代の変化とともに、キャッシュレス決済の方法やサービスの内容、得られる特典が変化する可能性があるため、必要に応じてサービスを使い分けることが大切です。ここで説明した内容を参考にして、キャッシュレス決済を利用して便利な生活ができるようにしておきましょう。

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