広告ブロックだけじゃない! 暗号資産も活用する次世代ウェブブラウザ「Brave」とは 〜Web3サービス徹底解説 #1〜
2023/4/11
「Web3(Web3.0)」とは、ブロックチェーン技術を活用した新しいインターネットを指す概念だ。管理者を必要としないことから「分散型インターネット」とも言われている。中央集権型の「Web2.0」とは大きく異なり、インターネットに革命をもたらすと期待され、近年、注目を浴びている。この連載では、そんなWeb3に関連するサービスを紹介していく。今回は、Web3時代のウェブブラウザともいわれる「Brave(ブレイブ)」を取り上げる。
Web3時代の次世代ブラウザ、「Brave」とは
また、同社は検索エンジン「Brave Search」も提供している。ウェブブラウザ同様、プライバシー保護に重きを置いており、検索内容やクリック履歴などのデータを収集しない仕様となっている。
仮想通貨BATが貯まる、Braveの特徴
Braveは外部の広告やトラッカーをブロックする一方、Brave上で表示する広告のネットワークを自社で持っている。さらに、広告を見たユーザーに報酬を用意していることが大きな特徴だ。ユーザーへの報酬には暗号資産「BAT(Basic Attention Token)」を使用している。ユーザーはBraveが提供する広告を見るかどうか選択でき、広告を閲覧した際には報酬としてBATを得られる仕組みだ。暗号資産取引所の「bitFlyer」とアカウントを連携すると、BATをbitFlyerのアカウントで受け取ることも可能になり、売却をすれば日本円に換金することができる。
「ウォレット」機能を備えるウェブブラウザ
実際にBraveは、現状の暗号資産の使いにくさに着目し、BraveとBATを活用することで「暗号資産を次世代の10億人のユーザーに解禁し、デジタル広告業界の足かせとなっている非効率なシステムとプライバシーの侵害を解決したい」と述べている。最初の利用目的はプライバシー保護や広告のブロックだとしても、Braveユーザーが増えることは、おのずからWeb3サービスの利用者が増えることにつながるだろう。