
日立、建物内の非接触での移動・生活を実現する「タッチレスソリューション」の展開を発表
2020/4/30
株式会社日立製作所(以下、日立)と株式会社日立ビルシステムは、ビルやマンションなどにおいて、エレベーターなどの共用設備に手を触れずに移動することを可能にしたり、人との接触の機会を低減するなど、建物内の非接触での移動・生活を実現するタッチレスソリューションを体系化したと発表した。
■ビル・マンション向けタッチレスソリューションの概要
今回新たに開発した防犯カメラなどで顔認証を行う画像解析サービスや、ハンズフリータグ(携帯しているだけで入退出が可能なタグ)の活用により、建物エントランスの自動ドアやセキュリティゲートの通過、エレベーターの呼び出しや行先階の登録、入退室管理システムの開錠などを非接触で行うことが可能になる。また、画像解析サービスの人流解析機能により、エレベーターホールに向かう人数や混雑状況を把握し、5月18日に販売を開始する人流予測型エレベーター運行管理システム「FI-700」と連動させることにより、エレベーターの待ち時間を低減し、出勤時間帯などの混雑を軽減することもできる。
2. コミュニケーションロボット「EMIEW」による対面業務の代替
4月20日に販売を開始したヒューマノイド型の新モデル「EMIEW4(エミューフォー)」と、タブレット端末と専用クレードルで「EMIEW」のアバター(分身)と会話ができる卓上型の「EMIEW-TT(エミューティーティー)」をラインアップとして揃えており、受付・案内・巡回監視などのビル内業務を一部代替することができる。病院、福祉施設では、「EMIEW-TT」が来訪者を検出し、音声案内および画面情報で簡易的な問診を実施、「EMIEW4」が来訪者を誘導して案内するといったサービス提供が可能で、対面業務における感染リスクと業務負担を軽減する。