「東大発ベンチャーカオスマップ 2020年版」が発表 AI・ロボティクス・バイオなど8領域67社が掲載
■東大発ベンチャーカオスマップ2020年版を発表した背景
一方で、東京大学はこれまで、長期に渡り大学発ベンチャーを支援するエコシステムを整えてきた。その結果、国内では他大学の追随を許さぬ、日本一の「起業家輩出校」となっている。バイオのユーグレナから、ITのグノシー、医薬のペプチドリームまで、幅広い業種で卒業生や在学生、教員たちが活躍している。同社は、投資家・VCや民間企業をはじめ多くの関係者に、今後大きな活躍が期待される東大発のベンチャー企業の認知を広げることで、社会的意義の大きい大学の研究シーズの事業化や産学連携の活性化に貢献することを目的として、東大発ベンチャー企業の調査を実施したとのことだ。
■「東大発ベンチャーカオスマップ2020年版」の説明
AI部門では、「株式会社DeepX」や「株式会社ACES」、「NABLAS株式会社」といった東大松尾研発ベンチャー企業をはじめ、数多くのベンチャー企業が名を連ねている。また、バイオ部門の「Green Earth Institute 株式会社」、エネルギー部門の「エクセルギー・パワー・システムズ株式会社」といった、東京大学エッジキャピタル(U-tech)からの出資を受けながら、急速に事業拡大している企業も見受けられる。なお、経済産業省によると「大学発ベンチャー」とは、下記のいずれかに該当するものを指す。本カオスマップでは、「①研究成果ベンチャー」を中心に取り上げている。
① 研究成果ベンチャー
大学で達成された研究成果にもとづく特許や新たな分析、ビジネス手法を事業化する目的で創立されたベンチャー
② 共同研究ベンチャー
創業者の持つ技術やノウハウを事業化するために設立5年以内に大学と共同研究を行ったベンチャー
③ 技術移転ベンチャー
既存事業を維持発展させるため、設立5年以内に大学から技術移転等を受けたベンチャー
④ 学生ベンチャー
大学と深い関係のあるベンチャー
⑤ 関連ベンチャー
大学からの出資がある等その他、大学と深い関連のあるベンチャー