セキュアな試験運用をリモートで実現する、AIを活用した「オンライン試験監督システム」が開発へ

株式会社EduLabは、オンライン試験監督システムの開発を進めており、今後サービスとして提供していくと発表した。

■事業の背景

これまで、受験や各種検定試験の運営においては、教室や会場に集合する形式での試験実施がなされてきたが、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大を背景として、今後定着していくことが予想されている新たな社会構造下においては、これまでの大人数が同時に集合して一斉に受験する形での試験運用の在り方は、見直されていくものと考えられるという。こうした中、人との距離を保った上で試験実施を行う手段として、在宅での受験や、テストセンターを活用することによってテスト会場を全国に分散させた上での試験運用が求められている。

一方で、在宅での受験やテストセンター活用においては、いずれの場合も確実に本人が受験しているかどうかの証明や、不正行為が行われていないかの監視等を厳密に行うことが難しいという側面があった。特にハイステークスな試験(※)においては、安全性、平等性が確実に担保された試験運用がなされることが非常に重要であり、上述の新たな試験運用を実現していく上での大きな課題となっていた。

EduLabグループでは、自社で運営するオンライン英語テストに顔認証システムを入れるなど、早期からこの問題の解決に向けた取り組みを行ってきたという。今回は、これまでの仕組みを大きく強化する取り組みとして、本人確認や不正行為の監視を厳しく実施する仕組みを開発することで、ハイステークスな試験でも利用可能な新たな試験運用の仕組みを実現するとのことだ。

(※)ハイステークスな試験とは、その試験結果が受験者に重要な結果をもたらす試験のことで、大学入試や検定試験などが代表的な例。

■事業の概要

本人確認に加えて不正行為が行われていないかの監視を実現する、オンライン試験監督システム「Check Point Z」を開発することを決定した。「Check Point Z」は、試験実施中の受験者の様子やPCの操作ログ等を全て記録し、AIと人によりそれらをチェックすることで、テスト受験者の受験中の様子を厳密に確認することが可能となる。
出典元:プレスリリース
AIによるチェックは、目線の動きを追うアイトラッキングをはじめとし、様々な技術を組み合わせることで実現する。人でも見落としてしまうような行動を捉えることが可能となるが、最終的には人の目でも受験者の挙動を確認することで、より厳密な本人確認や不正行為チェックが可能となる。
出典元:プレスリリース

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