初等教育におけるパソコン活用の推進や家庭におけるパソコンを用いた教育への高まりを受け、デル・テクノロジーズは2020年4月にパソコンの購入意向に関するインターネット調査を実施した。その結果、3割を超える家庭では子ども専用のパソコンを所有し、1年以内にパソコンを購入するとの回答が6割を超えるなど、子ども専用のパソコンのニーズがますます高まっていることが判明した。本調査では、パソコンの選定基準や利用実態、課題について追加した調査結果をまとめた。
主な調査結果として、学校でのオンライン授業の経験者は全体の4割近くにのぼり、そのうち2020年3月から5月にオンライン授業を受けた割合は86.4%に達した。パソコンの活用により見受けられた子どもの変化として、「興味関心の幅が広がった」との回答が小学1~3年で45.2%、小学4~6年で37.9%と多く、さらに「インターネット検索の活用により学習効率が高まった」といったポジティブな回答が目立った。また、パソコンを与えた時期は小学校低学年~高学年が7割近くを占め、使用用途はオンライン授業(学校、塾)、自宅学習(通信教育、プログラミング)が86%に達した。
■子どもが使うパソコンでは、4割以上がスペックと価格を最も重視
子ども専用のパソコンを選ぶ際に重視するポイントとして、「スペック(CPU、ストレージ容量、サイズ、重さ、解像度、バッテリー寿命、キーボード、画面の大きさなど)(24.5%)」が最も多く、続いて「価格(22.3%)」が挙げられた。続いて「操作性(9.8%)」と「使用内容や管理のしやすさ(9.3%)」が挙げられた。
■小学校低学年からパソコンを与えているとの回答は35%以上
子どもにパソコンを与えた時期については、「小学生1-3年生(36.9%)」が最も多く、「小学生4-6年生(32.3%)」、「中学生(21.4%)」と続き、低学年のうちから子どもが自分専用のパソコンを所有していることが明らかになった。
■半数の保護者はパソコンが子どもの興味関心を広げることに期待
子どもにパソコンを与えた理由として、「子どもの興味・関心を広げたかったから(50%)」、「子どものうちからパソコンに慣れ親しんで欲しかったから(44.1%)」、「通っている学校でオンライン授業が導入され、必要になったから(21.4%)」という結果になった。
■子どもは学びと遊びでパソコンを活用
子どものパソコン利用に関する回答では、「動画視聴(61.2%)」が最も多く、「自宅学習(44.6%)」や「オンライン授業(42.2%)」、「ゲーム(41.7%)」と続いた。
■子どもが通っている学校の4割近くがオンライン授業を実施
■学校でオンライン授業をおこなった時期は、3月以降の学校休校中に導入した学校が86.4%と圧倒的に多く、再開後に導入した学校は22.8%
■パソコン利用は子どもにポジティブな変化をもたらす
パソコンを使用することで子どもにみられた変化として、「興味関心の幅が広がった(37.3%)」との回答が目立ち、とりわけ小学生1~3年生では45.2%に上った。また、「インターネット検索により学習効率が高まった(22.1%)」といったポジティブな回答が目立った。
■パソコン利用が拡大する中で保護者は子どもの健康に配慮`
保護者は子どものパソコンの「使用時間(65.5%)」や「照明や部屋の明るさによる視力低下(44.7%)」、「運動不足(24.6%)」といった健康に対する弊害を懸念している。また、「ゲーム等のやりすぎ(43.2%)」や「不適切なサイトへのアクセス(38.3%)」を懸念する声も挙がった。
■保護者は、子どものパソコン利用に対して時に困惑することも
子どもがパソコンを使っていて困ることとしては、「勉強しているのか遊んでいるのかわからない(38.9%)」、「子どもが有害サイトを見ていないかなど管理しづらい(29.5%)」、「使い方を聞かれても答えられない(15.8%)」だった。
子ども向けパソコンの購入傾向に関する調査の概要
調査対象:全国の小学生、中学生の子どもを持つ男女1,031名
調査地域:全国
調査方法:インターネットリサーチ
調査時期:2020年6月24日(水)~6月29日(月)