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ブロックチェーンを活用した外国人ITエンジニア採用サービスの実証実験が開始

パーソルキャリア株式会社と日本電気株式会社(以下、NEC)は、Self-Sovereign Identity(自己主権型アイデンティティ)のコンセプトをベースにした、国をまたぐ新しいダイレクトリクルーティングサービスの実証実験をインドのITエンジニアと日本企業を対象に、2020年8月から開始すると発表した。
本実証実験は外国人ITエンジニアの採用を検討する日本企業向けのダイレクトリクルーティングサービスの検証。GMOインターネット株式会社、株式会社ワイヤードビーンズなど計6社の日本企業が参画し、インド在住のITエンジニアを対象に採用活動を行う。参画するインド在住のITエンジニアは、現地でITスキルテストを行い、公平に自分の経験・スキル・実績を証明し、自身の履歴書やスキル情報の真正性を担保する。求人企業はそれらの情報によって、採用後の人材ミスマッチを防ぐことが期待できる。

■実施背景

近年、日本におけるIT人材不足が深刻化しており、2030年には最大80万人不足すると言われているという。国内でIT人材の獲得競争が激化する中、日本経済の更なる活性化を図り、競争力を高めていくためには、優秀な人材を海外から呼び込み、定着させることが重要だ。また一方で、新型コロナウイルス感染症の影響拡大により、採用活動や就労形態もオンライン化が加速している。

そのような中、転職希望者は職務経歴書や面接だけでは測れない経験、スキル、実績について、リモートやデジタル上でどのように証明し信頼を得るか、求人企業側は転職希望者の能力の見極めがより重要になっている。さらには転職希望者自らが自身の個人データを管理し、アクセスコントロールする必要も高まっており、データ利活用のあり方が問われている。今回の実証実験では、NECが独自に開発したブロックチェーン技術とAONT技術を用いたスマートフォンアプリを使用する。転職希望者は、自身のパーソナルデータなどの秘匿性の高い情報をセキュアかつ簡単に管理(追加・編集・削除)したり、アクセスコントロールをおこなってデータの開示可否を設定したり、情報の改ざんを防ぎ真正性を高く担保することが可能だ。
<実証実験における両社の役割>
NEC
・転職希望者のレジュメ情報の登録・閲覧ができるプラットフォームとアプリケーションの開発
・ダイレクトリクルーティングサービスの提供・運営

パーソルキャリア
・ダイレクトリクルーティングサービスを行うために必要な情報とノウハウの提供
・求人企業の募集

<検証内容>
① 日本で就労希望があるインド在住のITエンジニアのニーズ調査
② 日本の求人企業の採用負担削減効果
③ プログラミングスキルチェックの妥当性

転職希望者が使用するスマートフォンアプリの画面イメージ
出典元:プレスリリース
新たなダイレクトリクルーティングサービスの概要
出典元:プレスリリース

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