自然災害などの通知機能を備えた「被害予測アプリ」が公開

MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、リアルタイム被害予測ウェブサイト「cmap.dev(シーマップ)」(以下 cmap)に、災害に関する緊急情報の通知機能を備えたスマートフォン向けアプリ「被害予測アプリ cmap」を公開した。合わせて、ウェブサイト・アプリ共通の新機能としてリアルタイム浸水危険度推定情報を追加した。

■被害予測アプリ cmap について

(1)開発背景
内閣府(防災担当)の「避難指示等に関するガイドライン」が2019年3月に改定され、“住民が「自らの命は自らが守る」意識を持って自らの判断で避難行動をとり、行政はそれを全力で支援する”という方針が示された。近年、大規模な自然災害が多発していることから、同社は、有事の際により役立つ情報を提供するため、災害に関する緊急情報の通知機能を備えたスマートフォン向けアプリ「被害予測アプリ cmap」を株式会社ジェイアイズと共に開発。誰でも無料で利用できるアプリだ。
出典元:プレスリリース
(2)アプリの概要
気象警報や避難指示等の緊急情報を通知する。国内2地点まで登録できるため、利用者の現在地および登録地点の情報に基づき、最大で3つの都道府県の緊急情報を受信できる。これにより、遠方に住んでいる家族等が直面している状況もリアルタイムで確認できる。また、自治体指定の緊急避難場所を地図上に表示する機能も利用できる。
出典元:プレスリリース

■新機能「リアルタイム浸水危険度推定情報」について

(1)新機能搭載の背景
自然災害発生時の建物被害をリアルタイムで予測するウェブサイトcmapは、台風・豪雨・地震による被災建物数や被災率を市区町村毎に予測して地図上に表示、無償で一般公開している。2020年6月には、建物の風災被害を台風上陸前から予測開始する機能や、洪水や土砂災害等の警戒レベル4・5相当地域を明滅表示する機能、洪水や土砂災害のハザードマップをいつでも重ねて表示できる機能を追加した。

一方、事前予測が難しい洪水については、より早いタイミングの参考情報を望む声が多く寄せられていたという。そこで今回、東京大学生産技術研究所および国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が「Today’s Earth - Japan」で公開中のリアルタイム浸水危険度推定情報について、cmapでも表示できる機能を追加したとのことだ。ウェブサイトでも被害予測アプリでも利用できる。

(2)水文(すいもん)解析の概要
河川流量・許容量や河川周辺の土壌水分量等、陸上の水循環に関わる50種類超のデータから浸水危険度をリアルタイムで推定し、約1km格子で可視化している。浸水危険度をⅠ(増水の可能性あり)~Ⅵ(極めて危険)の6段階に分類、早い段階から危険度Ⅰが表示され浸水の可能性を把握できるため、情報が少ない発災直後の参考情報として有用だという。
出典元:プレスリリース

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