月極駐車場の契約でハンコ不要のオンライン契約が開始
2020/9/3
株式会社ハッチ・ワークは、同社が開発したクラウド月極駐車場管理システム「at PARKING 月極パートナーシステム」を、ベストライフ株式会社が管理する月極駐車場1,200台に、2020年9月7日から正式導入すると発表した。
■導入の背景
一般的に駐車場ユーザーは希望地の周辺にて月極駐車場を歩いて探している。また、現地の募集看板を頼りに管理会社へ電話し、「空き」の場合は申込書を取り寄せ、記入後に必要書類と一緒に返送。その後審査を受け、店舗へ来店し契約書に押印する。さらに銀行で振込手続きし、書類の返送を受け取って契約完了となり、月極駐車場を利用開始できるまで1週間から2週間程度かかることもあるという。この手間の多さは駐車場ユーザー、管理会社の負担となっており、もっと簡単に契約完了ができる仕組みづくりが課題だった。
<対策>
近年不動産業界もIT化は加速しているものの、月極駐車場はいまだアナログな手続きが多いため、ベストライフは駐車場ユーザーの利便性向上と同時に募集から契約と管理の自動化を目的に、管理する月極駐車場にハッチ・ワークの「at PARKING 月極パートナーシステム」を導入した。
<効果>
本サービスの導入により、集客力の高い3つのポータルサイトに無料で自動掲載され、且つ空き待ち予約システム「アキマチ」も利用可能となり、常時5つの集客チャネルを活かすことで集客増が期待できる。また、最短30分で利用可能となるオンライン契約システムも実装しており、駐車場ユーザーの利便性がさらに高まることで成約率が向上、収益を上げることができる。
■「at PARKING 月極パートナーシステム」の詳細
① 集客業務(WEB 募集の自動化、電話対応)
② 契約業務(申込、審査、契約、請求)
③ オンライン契約システム
④ 滞納保証(滞納時100%立替)
⑤ 空き待ち予約(看板とWEB で自動受付)
⑥ 月極専門カスタマーセンター(電話によるトラブル対応、専属スタッフ・専用ダイヤル用意)
⑦ QR コード付き募集看板(現地からスマホ申込)
⑧ シェアリング企業との自動連携(空き埋まり連絡の自動化)
⑨ クラウド管理画面による報告書自動化
■「at PARKING 月極パートナーシステム」の開発背景と実績
一方で、管理会社の業務自動化、効率化を不動産テックで実現すべく「at PARKING 月極パートナーシステム」を開発し、2018年から全国約2,000台での実証実験を開始、半年後に稼働率を20%上昇させることに成功したという。その後も改良を重ね、2020年3月に正式リリース、2020年5月末時点の導入台数は全国約10,000台だったが、駐車場ユーザーの非対面契約希望の高まりや、管理会社の業務削減・集客力強化に対する問題意識の高まりを受け、5月中旬からわずか6週間で23社12,775台の新規導入が進み、6月末時点で約22,700台となった。その後も導入予定が増えており、2020年末には全国で52,000台の導入を予定しているとのことだ。
また、2020年7月3日から、オンライン契約に特化した国内最大級の月極駐車場探しサイト「at PARKING online」が完成し、同サイトにも自動掲載されることで常時5チャネルでの募集が実現した。これにより、これまで以上に月極駐車場が探しやすく、契約しやすくなることで、集客力が向上したとのことだ。