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DM封入物の電子化・WEB閲覧サービスが販売開始

凸版印刷株式会社は、紙での印刷・送付が主流であるDM(ダイレクトメール)の封入物を電子化、WEBサイト上で簡単に閲覧ができるサービス「デジフラ」の販売を2020年10月8日(木)より開始すると発表した。
本サービスは、本来DMに封入されていた各種書類(例:クレジットカード送付DMであれば約款、総合ガイド、優待サービスガイドなど)をデジタル化し、WEBサイト上での閲覧を可能にするシステム。これまでユーザーはDM内の多くの書類に目を通す必要があったが、本サービスは重要度の高い書類のみを封入、その他の書類はデジタル化することで、ユーザーは重要な情報を素早く取得することができ、また同時に、発送元は各種書類の優先順位を明確にすることができるようになる。これにより、ユーザビリティ向上を実現するとともに、封入物を減らすことに伴う郵送費削減、DMツール制作におけるコスト削減・業務効率化につなげ、さらなるデジタル化を促進する。なお、本サービスは、「FIT2020 金融国際情報技術展」(2020年10月8日(木)・ 9日(金)にオンライン開催。11月20日(金)まで一部アーカイブ配信)の凸版印刷ブースにて展示を実施する。

■背景

近年、カードの高機能化の進展により、金融カード類をはじめ多くのカード類は、発行に際し従来の約款などの法定書面だけでなく、キャンペーンチラシを始めとした多くの書類が封入されている。封入物の点数増加と封入パターンの複雑化により、発行会社は管理事務負担の課題を抱えている。また、金融機関以外のDMを送付している企業においても、IT化の流れにより、さらなるツールのデジタル化が求められると同時に、環境保護意識の高まりによる紙の削減も求められている。

凸版印刷はこれらの課題を解決するため、長年にわたり培ってきたBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)とセキュリティノウハウを活かし、封入物を電子化するサービス「デジフラ」を開発。これまでの紙印刷物と異なり、速やかな改版差し替えが可能で、管理事務負荷の大幅な削減が見込めるという。また、紙印刷物からの置き換えで郵送物の軽量化・削減も可能となり、印刷物作成コストと郵送コストの同時削減と、環境への配慮を実現する。

■「デジフラ」の特長

・紙封入物から電子版に簡単に置き換えが可能、ユーザビリティの向上実現
凸版印刷のデジタルブック配信サービス「iCata(アイカタ)」を活用し、数百パターンの封入物を一元管理できると同時に、封入パターンのデータからURLを生成、DMの宛名台紙などにQRコードを印刷する。ユーザーはQRコードをスマホ等で読み取り後、告知情報にアクセスでき、DM内の封入物が減ることで、重要な情報や重要度の高い書類のみを確認できる。また、従来は郵便料金等の制約で同封出来なかった書類もデジタル化によって配信可能なため、ユーザーに提供できる情報も増やすことができる。
出典元:プレスリリース
・デジタルチャネルへの誘因や、ユーザー属性に応じた封入パターンの細分化にも対応
デジタルチャネルへの誘因により、他の電子化サービスと合わせた包括的なWEBサービス構築が可能。例えばWEBサイト上の電子化された印刷物を閲覧する際、アプリ登録やMyページへの登録、WEB明細登録(クレジットカードの場合)、追加機能の申し込みをしてもらうなど、ユーザー接点の拡大にも対応する。また、カードの券種ごとに封入パターンの振り分けができ、ユーザーの属性に応じた細分化に対応。今後は券種や性別、年齢などに合わせた封入パターンのさらなる細分化を目指すという。

・印刷物製造コストと郵送コストの同時削減が可能
紙印刷物からデジタルブックへの置き換えをすることで、郵送物の軽量化を実現。印刷物製造コストと郵送コストの同時削減が可能だ。デジタル化を推進するとともに、紙印刷物の削減により、環境への配慮を実現する。

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