NTTデータ、新型コロナウイルス画像診断AI向け学習用データの無償提供を開始
2020/10/6
株式会社NTTデータの海外グループ会社のNTT DATA Servicesは、現在1,000以上の医療機関に提供している「Nucleus for Unified Clinical Architecture(読み:ニュークリアス フォー ユニファイド クリニカル アーキテクチャ、以下、Nucleus for UCA)」に、新型コロナウイルスの診断をサポートする、画像診断AIの開発や検証に必要なさまざまな学習データを集約・提供する新型コロナウイルスデータレポジトリーを追加した。合わせて、2020年8月より、顧客の医療機関や画像診断AIの開発者等に学習用データを無償で提供しているという。
■背景
このような課題に対応するため、今回NTT DATA Servicesは、世界でも最大規模の医療画像データアーカイブソリューション「Nucleus for UCA」に、新型コロナウイルスの医療画像データ専用となるレポジトリーを追加した。新型コロナウイルスの画像診断AIを開発している研究者へ学習用データを無償提供することで、より精度の高い画像診断AIの開発に貢献するとのことだ。
■概要
新型コロナウイルスデータレポジトリーには、NTT DATA Servicesと契約したパートナー病院等がアップロードすることにより提供される新型コロナウイルスのデータが格納される。そのデータにNTT DATA Servicesが長年にわたり収集した医療画像データを用いて学習させたアルゴリズム等を活用してアノテーションを付与し、医療画像AI開発に適した高品質なデータを作成する。医療機関や画像診断AIの開発者等のデータの利用者は、レポジトリーにアクセスすることで医療画像AI開発に適した高品質な医療画像データを活用可能だ。