「ブロックチェーン証明書発行システム」がAPIをローンチ

LasTrustは、ブロックチェーン証明書発行システム「CloudCerts」のAPI機能「CloudCerts Connect」を正式にローンチしたと発表した。

高等教育で使用されている既存の教務システムと連携することで、従来は紙で発行されていた証明書を安全にデジタル化できる。新型コロナウィルスの影響で紙の証明書の電子化ニーズが高まった昨今、教務システムを提供するベンダーが利用することで、教育現場の課題解決に直結するソリューションを提供するという。

■高等教育の証明書をブロックチェーンで電子化する意義

現在の高等教育現場では、修了証書や成績証明書、在籍証明書などが紙で発行されているが、下記の課題を抱えている。
・発行コストが高い
・発行に手間がかかる
・コロナ対策で窓口を閉鎖しており受け渡しが困難
・受領者の紛失による再発行対応
・偽造されるリスク

また、IT技術を取り入れることで、教育のあり方をアップデートする「EdTech」がキーワードとなった昨今、「学びの実績を安全に電子化し、学習者が生涯を通して管理できる仕組み」の導入も求められている。社会で活躍する卒業生の輩出を目指す高等教育機関と、優秀な人材を獲得したい企業側の間で、学習者の学びの実績データは様々な環境で閲覧できる標準化はもちろんのこと、「内容の正確性」を保証する仕組みが必須となる。
出典元:プレスリリース
CloudCertsは、これらのニーズを満たすためブロックチェーン技術を活用している。ブロックチェーン技術には、「耐改ざん性」「暗号鍵による電子署名」「暗号化による個人情報の秘匿」といった特徴があり、下記の機能を実現する。
・信頼性のあるデータを記録できる(教育機関が教務システムとCloudCertsのAPIを通してブロックチェーンに証明書情報を書き込むことで実現)
・個人情報の漏えいリスクがない(ブロックチェーン上の証明書データは暗号化されているため)
・証明書をURLで表示・送付できる
・データ内容の検証機能あり。ゼロコストで何回も使用できる(ブロックチェーンへの原本確認機能)

これらのメリットから、同社は高等教育の証明書電子化にブロックチェーン技術を適用することが最適解の一つと考え、サービスを提供しているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■ブロックチェーン証明書発行API「CloudCerts Connect」詳細

「CloudCerts Connect」は、教務システムと連携しブロックチェーン証明書の発行機能を追加できるAPI。各ベンダーが既存のシステムに組み込めるよう、HTTPリクエストに対応している。これにより、教務システム内部にあるデータベースをソースに、ブロックチェーン証明書の出力が可能になるため、高等教育機関向けの証明書のデジタル化をスピーディーかつ低コストに実現できる。(OEM提供も可)
出典元:プレスリリース
また、CloudCertsはブロックチェーンが格納されたページにPDF出力機能も備えており、「デジタルと紙の証明書を並行して提供したい」というニーズにも対応できる。(PDFデータを利用したコンビニ発行も可能)さらに、オンライン上で証明書を購入、発行依頼ができるプラットフォームもローンチを予定しており、この機能と組み合わせることで、学生は登校せずともオンラインで購入から証明書授受が可能になる。登校回数を減らす効果がありwithコロナの時代にもフィットする機能と考えているという。

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