PKSHA Technologyグループ、AI姿勢分析システムを大幅アップデート
2020/11/6
株式会社PKSHA Technologyの子会社で、3D関連のアルゴリズムに強みを持つ東京大学発技術系スタートアップである株式会社Sapeetは、自社で開発・運営するAI姿勢分析システム「シセイカルテ」にて大幅機能アップデートを実施したと発表した。
Contents
■アップデート実施の背景
■アップデートの詳細
今回、既存のAIアルゴリズムを、人体解剖学に基づいた自社独自のAI姿勢分析アルゴリズムへとアップデートした。理学療法士複数名とAIエンジニアによる自社専門チームで完全に内製化する形でアップデートを行い、これにより、分析する際の骨格推定ポイントの個数が大幅に増加し、分析の幅が広がったという。
腰回り・首回りの骨格推定ポイントを増やしたことで、猫背の度合い、骨盤の前後傾きを計測できるようになった。本機能追加により、従来は現場スタッフの体感値で伝えるしかなかった猫背の度合いや骨盤の傾きについて、シセイカルテ独自のAIモデルで推定・可視化することが可能になった。更に、シセイカルテの分析により定量化・トラッキングしていくことで、データに基づいた施術効果の確認ができるようになった。
撮影環境により、撮影時にAIが自動で付ける骨格推定ポイントの位置が稀にずれる場合があり、従来はその際に再撮影が必要だった。今回のアップデートにより、再撮影をする事なく、そのまま手動で修正することが可能になり、迅速に、どのような環境下でも正確な結果を得られるようになった。
ユーザー情報として、任意で顧客管理番号を登録できるようになった。これにより、店舗で管理している顧客情報とシセイカルテの情報を紐付けて管理しやすくなった。
変更点5:カルテ説明内容をより現場目線にアップデート
シセイカルテは、社内の理学療法士が随時監修を行っている。今回のアップデートでは、カルテに表示される説明(総評、気になる点、重心位置、未来姿勢)を、より現場目線の内容に修正した。