Today's PICK UP

コクヨ、オンラインとリアル会場を組み合わせた「2021 コクヨフェア」を開催へ

コクヨ株式会社は、ファニチャー新製品とオフィス空間、働き方を提案する「2021コクヨフェア」を、オンラインとリアル会場を組み合わせた「ハイブリッド形式」で、2020年12月1日(火)から14日(月)の期間で開催すると発表した。
今年のコンセプトは、「be Unique(ビー ユニーク)~時空を超えて、新しいリアルへ。」。コロナ禍により、これからのオフィスは、安心・安全を確保しながらイノベーションを生み出す場となることが求められている。これらの課題に対し、ニューノーマル時代の新しい働き方を同社が実験・検証しながら提案する新ライブオフィス「(仮称)品川NX」の一部先行公開(6フロア)や、2021年向けファニチャー新製品30品目の提案、ニューノーマル時代に向けた各界一線で活躍する講師陣を招いたウェビナーとして、ロンドンビジネススクール管理経営学教授 リンダ・グラットン氏、慶應義塾大学教授 宮田裕章氏、熊本市長 大西一史氏、国際医療福祉大学教授 松本哲哉氏など、これからの働き方やワークプレイス、行政における働き方改革の取り組みなどを紹介する合計43プログラムを用意している。

特にオフィス空間については、2021年2月にリニューアルオープンする新ライブオフィス「(仮称)品川NX」の9フロアのうち、オフィス部分の6フロアを先行公開し、感染防止とデジタルワークのしかけを駆使したこれからのオフィスの姿をオンラインツアーとリアル会場での個別見学会(完全予約制)で案内する。なお、「(仮称)品川NX」は、WELL認証の運営機関であるIWBI(International WELL Building Institute)が、新しく公開したWELL Health-Safety Rating(WELL健康安全性評価)の認証取得を目指しているとのことだ。

■「2021 コクヨフェア」概要

開催日程:2020年12月1日(火)~14日(月)
※リアル会場は平日のみの開催となります。
対象:全国の法人企業、官庁および自治体等の担当者

■「(仮称)品川NX」で展開する感染防止対策とデジタルワークのしかけ

今回のリニューアルでは、オフィスの3密で発生する飛沫、接触、エアロゾルのリスクを検証し、設備面、IT面、運用面での対策を講じている。具体的には、日々の清掃はもちろんのこと、オフィスの入口での体温測定とマスクチェック機器の設置、出社している社員の位置情報と働く様子を可視化するセンサーを装備した「社員位置情報」、出社する前にスマホでオフィスの各フロアの混み具合を確認でき、空いている会議室や席の予約が可能な「ホテリング」を導入している。またこれらのしかけがあることで、社員はオフィスでの3密を避けながら、仲間との安心・安全なコミュニケーションができるので、オンラインコミュニケーションでは得られない、オフィスだからこそ得られるリアルなチームワークの体験が可能になる。

・社員位置情報
全フロアの家具に500枚程度のビーコンを取り付けることで、各階にいる社員の可視化と密集状況を把握する「beacapp(ビーキャップ)」を導入している。また、職種別のアクティビティの頻度のデータを蓄積している。
出典元:プレスリリース
・ホテリング
スマホから会議室予約や席予約ができるクラウドサービス「ACALL(アコール)」を利用して、チームでのABWを促進する。また、ACALLが提供している「Workstyle OS」を利用して、場の利用に関するデータの集計分析をしている。
出典元:プレスリリース

■新ライブオフィス「(仮称)品川NX」について

ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)や在宅勤務といったワークスタイルが浸透し、オフィスに滞在する人や時間が少なくなるなか、「(仮称)品川NX」の設計は、これからのセンターオフィスに求められる機能を追求したものになっている。各フロアは業務におけるアクティビティでテーマを設定し、社員はその時々の業務内容に合わせて場所を選択する。ワーカーはオフィスでしかできない体験をすることで、創造性とイノベーションが促進される。

・9階~「企む」フロア
機密性の高いボードルームや新規事業の立ち上げなどを行うプロジェクトルームと、それらの個室から出た人同士が領域を超えて交流しあえるフリーエリアのラウンジで構成した、情報の機密性と人の交流を両立させるフロア。
出典元:プレスリリース
・8階~「集う」フロア
部署のミーティングなど、複数のメンバーが集まって創造的なディスカッションをするためのフロア。議論に適したホテリングエリアは、仕切りをカーテンにし可動什器を使うことで、人数や用途に応じたスペースをつくりだすことができる。
出典元:プレスリリース
・7階~「試す」フロア
商品企画や開発など専門性の高い業務は、オフィスでなければできないことも多くある。ここでは、ものづくりや提案のプロセスにおける「プロトタイピング(試作・検証)」に特化した機能を充実させることで、さらなるイノベーションやチャレンジを促す。
出典元:プレスリリース
・6階~「遊ぶ」フロア
イベントや発表会などができるステージ、ランチやコーヒータイムを楽しめるキッチン、運動や部活などが行える広場など、多様な目的で集まる多様な人同士の、仕事を越えたオープンなコミュニケーションやチャレンジを促すフロア。
出典元:プレスリリース
・5階~「整う」フロア
仕事に向かう心身のコンディションや、仕事の段取りを整えるためのフロア。総務スタッフが常駐するコンシェルジュカウンターで郵便物の受け取りや備品を調達したり、チームのバックサポートメンバーとのやりとりをすることができる。随所に配置されたグリーンが心に安らぎを与える。
出典元:プレスリリース
・4階~「捗る」フロア
ウルトラワイドモニターやトリプルモニター、上下昇降デスクや高機能チェアーなどさまざまな仕様のワークステーションで構成している。在宅勤務では味わえないハイスペックな作業環境を整備することで、徹底した集中ワークができるフロア。
出典元:プレスリリース

人気記事

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

プロンプトエンジニアという言葉をご存知でしょうか。英語圏では2021年頃から盛り上がりを見せている職種の一つで、中国でも2022年の夏頃からプロンプトエンジニアの講座が人気を呼んでいます。今回は、プロンプトエンジニアとは何か、どうトレーニングすればよいのかについて、日本国内でプロンプトエンジニアの採用と教育を実施している株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に解説していただきました。

「組織としての自己変革にかける想いに共感し、みずほへ入社」。みずほFG執行役員 秋田夏実氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【前編】

「組織としての自己変革にかける想いに共感し、みずほへ入社」。みずほFG執行役員 秋田夏実氏×立教大学ビジネススクール田中道昭教授【前編】

国内外の金融機関と前職のアドビを含め、主にマーケティングや広報領域で手腕を発揮してきた秋田夏実氏。2022年5月に入社したみずほフィナンシャルグループでは、これまでのキャリアから一新して、グループCPO(Chief People Officer)とグループCCuO(Chief Culture Officer)を務め、組織開発・D&I推進等と企業文化の改革に挑戦をしています。立教大学ビジネススクールの田中道昭教授とともに、これからの時代のキャリアと学びについて意見を交わしました。 前半は秋田氏のこれまでの経歴、アメリカのビジネススクールでのエピソード、みずほに入社を決めた理由などをうかがいます。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

【AI×音楽】AI作曲が可能となっても、作曲家の仕事は残る。「FIMMIGRM」が変える音楽の未来<後編>

【AI×音楽】AI作曲が可能となっても、作曲家の仕事は残る。「FIMMIGRM」が変える音楽の未来<後編>

AIによりヒットソングの特徴をふまえたオリジナル楽曲を作成するサービス「FIMMIGRM(フィミグラム)」。AIによる作曲サービスが盛り上がりを見せつつある昨今、音楽プロデューサーとしてYUKIや中島美嘉、Aimerなどのアーティストを手がけてきた玉井健二氏が開発に携わっていることで、大きな話題を呼んでいます。 FIMMIGRMの利用方法は、大量に自動生成された曲から好みの曲をジャンルごとに選択するGENRES(ジャンル)、ワンクリックでAIが曲を生成する ONE-CLICK GENERATE(トラック生成)、ユーザーの自作曲をもとにAIが曲を生成するGENERATE(トラック生成)、AIが生成した曲にプロの編曲家が手を加えるPRO-ARRANGED(プロアレンジ)の4パターン。AIにより専門知識不要で誰もが作曲できるようになる未来が間近に迫った今、音楽業界はどのように変化するのか? 株式会社TMIKと音楽クリエイター集団agehaspringsの代表を務める玉井健二氏にお話を伺いました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

電話一本、わずか20秒で「認知症疑い」を判定。AIで「認知症対策」はどう変わるのか

電話一本、わずか20秒で「認知症疑い」を判定。AIで「認知症対策」はどう変わるのか

9月21日の世界アルツハイマーデーにサービスの提供を開始した「脳の健康チェックフリーダイヤル」。「0120-468354」に電話をして、日付と年齢を答えるだけで、AIが自動的に認知機能の状態を判定してくれます。判定に必要な時間は約20秒で、その精度は93%。このプロジェクトの立役者が、NTTコミュニケーションズのビジネスソリューション本部 第一ビジネスソリューション部に所属する武藤 拓二氏です。自身の祖父母が認知症の患者になった経験からこのサービスを思い立ったという同氏に、誕生の経緯からパートナー企業との共創の形、目指す未来の姿についてお話を伺いました。

【日本企業のDX格差拡大中】 DXのプロが語る、二極化するDX市場の光と闇の実態とは

【日本企業のDX格差拡大中】 DXのプロが語る、二極化するDX市場の光と闇の実態とは

DXはもはや、企業にとって欠くことのできない重要な経営課題であり、多くの企業がDXの必要性を実感しています。しかしながら、DX推進がうまくいっている企業は一握りに過ぎません。これまで、100社を超える日本企業のデジタルシフトを支援してきたデジタルシフト社の取締役CTOの山口 友弘氏とDX開発事業統括責任者である野呂 健太氏とは、コロナ禍を経てDXがバズワードとなっている状況下において、「企業間の『DX格差』は拡大している」と語ります。 DX格差が生じる理由はどこにあるのでしょうか? そして、その差を埋めるための一手とは――。DXの最前線を走るプロフェッショナルが、全4回にわたってお届けする連載対談企画。第1回の今回は、二人の対談で明らかになった『DXを成功に導く7箇条』をもとに、DXをうまく推進している組織の共通項を深掘りします。

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

イトーヨーカドーの未来を左右する、新社長の店舗・組織変革の勝算。イトーヨーカ堂社長 山本哲也氏に立教大学ビジネススクール田中道昭教授が迫る【前編】

2020年、創業100周年を迎えた株式会社イトーヨーカ堂。ロシアのウクライナ侵攻に、進む円高と物価高など厳しい経済状況の中、今年3月に社長に就任した山本哲也氏は「信頼と誠実」を掲げ、商売の原点に立ち返ることを標榜しています。イトーヨーカドーはどのように変わるのか? これからの時代のスーパーに求められる形とは? 立教大学ビジネススクールの田中道昭教授との対談をお届けします。 前編は山本社長が社長に就任した経緯、2000年以降業績が落ち込んだ原因の分析、そして現在進行中の新しい売り場づくりの施策などについてお話をうかがいます。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

【海外レポートから読み解く】2025年、AIはここまで進化する

【海外レポートから読み解く】2025年、AIはここまで進化する

2022年7月に画像生成AI「Midjourney」がリリースされ、その後「Stable Diffusion」などのさまざまな画像生成AIが数多く登場するなど、大きな話題を呼びました。この数ヵ月の間、世界の人々のAIに対する捉え方は大きく変わったのではないでしょうか。 今後AIはどのような進化を遂げていくのか。今回は、国内外のAI事情に詳しい株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に、海外のレポートから読み解くAIの進化について解説していただきました。

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

「8割以上の精度で、赤ちゃんが泣く理由が判明」CES2021イノベーションアワード受賞。注目の日本発ベビーテック企業とは

テクノロジーの力で子育てを変えていく。そんなミッションを掲げ、泣き声診断アプリや赤ちゃん向けスマートベッドライトなど、画期的なプロダクトを世に送り出してきたファーストアセント社。「CES2021 Innovation Awards」を受賞するなど、世界的に注目を集めるベビーテック企業である同社の強さの秘密とは。服部 伴之代表にお話を伺いました。

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

世界のMaaS先進事例7選。鉄道・バス・タクシーなど交通手段を統合したサブスクモデルも!

国内でMaaS(Mobility as a Service)実証が活発化している。新たな交通社会を見据え、既存の交通サービスの在り方を見直す変革の時期を迎えているのだ。 交通社会は今後どのように変わっていくのか。MaaSの基礎知識について解説した上で、海外のMaaSに関する事例を参照し、その変化の方向性を探っていこう。

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国EV市場を席巻する、三大新興メーカーを徹底分析。脅威の中国EVメーカー最新事情・後編【中国デジタル企業最前線】

中国企業の最新動向から、DXのヒントを探っていく本連載。今回は、ガソリン車に代わるモビリティとして期待が高まるEV(Electric Vehicle=電気自動車)と、その核とも言える自動運転技術で世界をリードする中国の強さに迫ります。前編では「EV先進国」の名を欲しいままにしているその理由を、国の政策や技術の面から探ってきました。後編となる今回は、自動車産業に参入してきた新興メーカー3社を紹介するとともに、日本の立ち位置の考察、中国が抱える課題を話題に進めていきます。

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

Googleやビル・ゲイツも出資する“代替肉”スタートアップ「インポッシブル・フーズ」〜海外ユニコーンウォッチ#2〜

「ユニコーン企業」ーー企業価値の評価額が10億ドル以上で設立10年以内の非上場企業を、伝説の一角獣になぞらえてそう呼ぶ。該当する企業は、ユニコーンほどに珍しいという意味だ。かつてのfacebookやTwitter、現在ではUberがその代表と言われている。この連載では、そんな海外のユニコーン企業の動向をお届けする。今回は欧米を中心に注目されている「代替肉」を扱う「インポッシブル・フーズ」を紹介する。

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

AIの思考を人間が助ける。AI領域で人気の職種「プロンプトエンジニア」とは何か

プロンプトエンジニアという言葉をご存知でしょうか。英語圏では2021年頃から盛り上がりを見せている職種の一つで、中国でも2022年の夏頃からプロンプトエンジニアの講座が人気を呼んでいます。今回は、プロンプトエンジニアとは何か、どうトレーニングすればよいのかについて、日本国内でプロンプトエンジニアの採用と教育を実施している株式会社デジタルレシピ 代表取締役の伊藤 新之介氏に解説していただきました。

コロナ禍でラジオが復権!? 民放ラジオ業界70年の歴史を塗り替えたradiko(ラジコ)の「共存共栄型 DX」とは

コロナ禍でラジオが復権!? 民放ラジオ業界70年の歴史を塗り替えたradiko(ラジコ)の「共存共栄型 DX」とは

Clubhouseをはじめ、新勢力が次々と参入し、拡大を見せる音声コンテンツ市場。その中で、民放開始から70年の歴史に「大変革」を巻き起こしているのが“ラジオ”です。放送エリアの壁を取り払う、リアルタイムでなくても番組を聴けるようにするといった機能で、ラジオをデジタル時代に即したサービスに生まれ変わらせたのは、PCやスマートフォンなどで番組を配信する『radiko(ラジコ)』。今回は、株式会社radiko 代表取締役社長の青木 貴博氏に、現在までのデジタルシフトの歩みと将来の展望について、お話を伺いました。