ANA・豊田自動織機、ロボットを活用した空港地上支援業務の実証実験を実施へ

全日本空輸株式会社(以下、ANA)と株式会社豊田自動織機は、2020年12月14日から12月18日の間、ANAが九州佐賀国際空港の貨物上屋に設置したオペレーション実験場、および上屋前の制限区域内専用エリアにて、ANAグループが目指すSimple & Smartな空港地上支援業務の将来モデルの実証実験を行うと発表した。

両社が新たに共同開発した手荷物積み付けロボットによるコンテナへの自動積み付けと、これまで実用化に向けて継続的に取り組んできた自動運転トーイングトラクターによる無人搬送の接続を通じて、顧客の手荷物を航空機に搭載する一連の工程の自動化に取り組む。

共同開発したロボットは、新開発のロボットハンドと独自の積み付けロジックを採用し、これまで手荷物ハンドリング工程の中でも最大の課題であったコンテナへの自動積み付けを可能にした、航空機向けコンテナ用手荷物積み付けロボットだ。今回の実証実験を通じて、手荷物積み付けロボットと特定条件下での無人搬送を接続させた際、安全性ならびにオペレーター視点での使いやすさ、作業効率向上による省力効果等を検証し、将来の本格導入に向けた課題の整理ならびに今後の具体的な開発・業務設計につなげていくとのことだ。
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース

■航空機向けコンテナ用手荷物積み付けロボットの概要

1.主な特徴
・ソフト・ハード双方のスーツケースを縦向き・横向きどちらでも積み付け可能
・スーツケースのサイズ情報を読取り、高効率かつ荷崩れの少ない積み付け位置を演算し、並び替えながら2つのコンテナへ同時に積み付け
2.仕様
積付速度:平均25秒/個
対象形状:キャスター付スーツケース(ハード・ソフト)
対象サイズ:幅350~510mm 長さ400~750mm 高さ200~300mm
対象重量:35kg以下

■自動運転トーイングトラクターの走行概要

これまでは、緊急時対応のため運転者が乗車しての自動走行だったが、今回の実証実験では、運転者は乗車せず自動走行する。
出典元:プレスリリース
走行コース:貨物上屋内~貨物上屋外~貨物上屋内(制限区域内での無人自動運転。約260m/周)
車両:自動運転トーイングトラクター(TE152)
速度(最大):15㎞/h。上屋内は5km/h

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