LINE、世界最高水準で低価格なAI-OCRをシステム開発不要で利用できる新サービスを提供開始

LINE株式会社は、LINE CLOVAのAI技術を活用した文字認識サービス「CLOVA OCR」において、請求書などの紙帳票やPDFをアップロードするだけで簡単にテキストデータ化し、認識結果の確認/編集/出力/システムへの連携が簡単に行えるクラウドアプリケーション「CLOVA OCR Reader」の提供を開始すると発表した。

リモートワークをはじめとした「新しい働き方」などにより、ビジネスの環境は大きく変化し、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進・デジタル化・ペーパーレスへの関心も高まる中、バックオフィス業務のDX推進・デジタル化も注目されている。しかし、紙の請求書や帳票が主流となっていることで、手作業でのインプット・アウトプットや加工・成形などアナログ作業からの脱却ができず、デジタル化によるバックオフィスの工数・コストの削減が困難な企業も多く存在する。

「CLOVA OCR」は、書類・画像に記載された文字・文章をテキストデータへ変換するサービス。伝票や領収書の登録、モバイルアプリ上における情報入力など、煩雑な入力作業を簡単にし、手入力や項目分類の時間を大幅に削減する。手書き文字、斜めになった文字、歪んだ文字でも高い精度の認証が可能で、国際会議ICDARでは、世界No.1*を獲得しており、企業や行政のサービスに導入・活用されている。
* 文書解析と認識に関する国際会議ICDARで4分野にて世界No.1を獲得(2019/3/29時点)

昨年9月には、各種会計書類の読み込みに特化した「CLOVA OCR(レシート・領収書特化型)」と「CLOVA OCR(請求書特化型)」の提供をスタート。企業ごとで異なるフォーマットのレシート・領収書・請求書の読み込みを自動化するために、従来行われていた手作業でのフォーマット設定などの煩わしい事前設定が不要な上、高度な文章認識による文字や値の検出・認識に加え、項目分類まで対応し、手入力や項目分類などの工数を大幅に削減することが可能だ。

「LINE CLOVA」は日頃、導入企業の話を聞きながら、開発・研究を重ねている。そして今回、AI-OCRを利用する企業から、要望の声が多かった新サービス「CLOVA OCR Reader」の提供を開始した。「CLOVA OCR Reader」は、紙帳票やPDFなどを読み取るだけで、アップロードから、データ出力・システム連携まで手軽に利用可能なクラウドアプリケーションで、使用するシステムへの組み込みや、新たなソフトウェア開発などをすることなく、導入後すぐに利用できるという。

■CLOVA OCR Readerの特徴

・開発不要で、導入後すぐにOCRを利用可能
「CLOVA OCR Reader」は、システム開発が一切不要なので、経理・総務職などの非エンジニアでも簡単に利用可能だ。また、システムの開発に時間がかからないため、導入後すぐに利用を開始することが可能。
出典元:プレスリリース
・アップロードから出力まで、画面上で簡単操作
「CLOVA OCR Reader」を利用することで、紙帳票やPDFのアップロードから、データ出力・システム連携までを、画面上で簡単に行うことができる。また、認識結果の確認/編集などの操作も画面上で直感的かつ簡単に行うことが可能だ。

・初期費用の必要がなく、低価格での導入・運用が可能
「CLOVA OCR Reader」は、導入の際の初期費用が不要で、世界最高水準のAI-OCR技術を搭載したサービスを低価格で簡単に利用できる。また、一般的なOCRサービスの料金設定は、読み取りを指定した項目1枠ごとでの費用換算が多いのに対し、「CLOVA OCR」は、1枚当たりでの費用換算になるため、ランニングコストが想定しやすく、項目数が多い大量の書類の読み取りを自動化する場合でも、低価格でOCRの導入が可能になる。

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