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JAXA、宇宙航空産業の活性化を目的にキャリア採用を本格始動

Visionalグループの株式会社ビズリーチが運営する、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」は、宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)が、宇宙航空分野のさらなる活性化に向け募集する全8ポジションを、2021年1月21日から2月17日まで「ビズリーチ」のサイト上で公募すると発表した。JAXAが外部サイトで中途採用の職員を公募するのは本公募が初めてとなり、本公募を機にJAXAはキャリア採用を本格的に開始する。

■日本の宇宙航空分野の活性化に向け、人材確保がJAXAの重要な課題に

宇宙航空分野のなかでも宇宙産業は、2019年には世界の市場規模が4,238億ドル(前年比2.2%増)となり、日本でも経済成長の推進力として期待が寄せられている。しかし現状では、日本の宇宙機器産業は官需が9割を占め、市場規模も小さい状況だ。また、宇宙利用産業(打ち上げられた衛星を使ってサービスを提供するビジネス)においては、欧米では民間企業が数多く存在し、AIやIoT、ビッグデータなど最新IT技術を活用し、さまざまな分野で衛星データを活用したソリューションを提供しているのに対し、日本は参入する民間企業が少ない状況にあるという。

こうした状況を踏まえ、政府は、2017年5月に「宇宙産業ビジョン2030」を策定し、民間企業の参入促進に向けた環境を整備している。JAXAは、政府方針に沿って宇宙開発利用を推進する役割を果たすために、官民共創による宇宙航空産業の活性化、この分野における日本の国際競争力強化に取り組んでいる。JAXAには、宇宙産業活性化にくわえ、安全保障の確保および安全・安心な社会の実現、宇宙利用の拡大、宇宙科学・探査分野における世界最高水準の成果創出および国際的プレゼンスの維持・向上、航空産業の振興・国際競争力強化など多角的な観点が求められ、民間企業と協働しながら宇宙航空技術の社会実装を推進する人材の確保が、重要な課題の一つとなっているとのことだ。

■JAXAは即戦力採用に向け、ダイレクトリクルーティングを推進

そこでJAXAは、民間から優秀な即戦力人材を採用し、即戦力人材が培ってきた高度な知見や経験を取り入れることで、官民共創による宇宙航空分野の活性化を推進する。キャリア採用を本格的に開始し、ダイレクトリクルーティングに注力していく。ダイレクトリクルーティングとは、企業側が「欲しい」人材を獲得するために、企業自身が採れる手段を主体的に考え、能動的に実行する採用活動。JAXA初となる中途採用の職員の大型公募の実施にくわえ、226万人以上が登録する即戦力人材のデータベース「ビズリーチ」を活用し、採用担当者が候補者を直接スカウトすることで、いますぐの転職は考えていない「潜在層」へのアプローチを強化する。また、JAXAでは人事部ではなく募集するポジションに近い現場の担当者が選考を担当することで、特に専門能力への評価の精度を高め、質の高い採用活動を目指すとのことだ。

■公募概要

・募集期間:2021年1月21日~2021年2月17日
・応募方法:「ビズリーチ」のサイトから応募
・募集ポジション:(全8職種)
【宇宙探査イノベーションハブ】宇宙探査のためのオープンイノベーション共同研究
【第一宇宙技術部門】地球観測衛星のデータ処理・データ提供システムの企画・開発・運用
【第一宇宙技術部門】地球観測衛星ミッション運用系共通インフラシステムの企画・開発・運用
【宇宙科学研究所】観測ロケットの研究開発および運用業務
【宇宙科学研究所】科学衛星の研究開発業務
【航空技術部門】固定翼航空機を対象とした機体成立性を考慮したシステム設計視点での研究開発
【研究開発部門】スペースデブリモデリング・解析技術の研究
【施設部】施設の整備改修および保全運用に係る機械設備技術者

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