CO2排出量を算出・可視化する「SaaS型脱炭素化プラットフォーム」が発表

株式会社A.L.I. Technologies(以下、A.L.I.)は、2021年3月3日から開催の第11回[国際]スマートグリッド EXPOにて、SaaS型脱炭素化プラットフォーム 「zeroboard(ゼロボード)」を発表した。

世界的な脱炭素化の流れの中、日本政府の脱炭素宣言を受け、環境配慮型経営を目指す企業はますます増えていくと考えられるという。脱炭素社会実現の為には、まずは企業が自社のCO2排出量を把握する必要がある。それを知ることによりCO2削減目標を設定でき、具体的な取り組みを始めることができる。「zeroboard」は今まで煩雑だった算出方法から脱却し、また高価なコンサルティングパッケージに頼ることなく、企業が必要事項を入力または設定するだけで算出・可視化し、必要に応じてカーボン・オフセットまで行うことができるプラットフォームとなるとのことだ。
出典元:プレスリリース

■SaaS型脱炭素化プラットフォーム 「zeroboard」の機能と特徴

・CO2排出量の算出・可視化
国際基準であるGHGプロトコルに則しCO2排出量を算出・可視化
難解な計算式を使う必要が無く、UIに入力または設定をするだけで算出が可能。会社としての長期目標を設定でき、それに基づく削減計画と実績管理ができる。

・レポーティング
企業や自治体が作成する報告書のためのレポーティング機能
統合報告書などに掲載するといった、投資家や消費者に向け公開できる形でのレポートを作成できる。

・カーボン・オフセット
環境価値のリアルタイムかつ小口での取引が可能
CO2排出削減努力を試みた上での最終手段として行う。通常では一定量以上でしか取引できない環境価値を、A.L.I.が自社在庫を用いた代理消し込みを提供することで、リアルタイムかつ小口での取引が可能となる。このシステムのAPI連携を行う場合、例えばタクシー利用時やECサイトでの物品購入時に、それらの提供を受けるために排出したCO2をその場でオフセットするといった、消費者を巻き込んだサービスに幅広く展開が可能となる。

・安価な月額料金設定
エントリーモデルは月額数千円~提供予定。

・サービス開始予定時期
2021年7月からベータ版のサービスを開始予定。
出典元:プレスリリース
脱炭素化社会を目指すには、企業が単独でCO2排出削減努力をするのではなく、ステイクホルダー、とりわけ最終消費者も巻き込んだ取り組みに着手し、いち早く社会全体にCO2削減を意識したライフスタイルを定着させることが重要であると考えるという。「zeroboard」は企業が戦略的に脱炭素化へむけたサステナブルなアクションをとることをサポートするサービス。CO2排出量可視化やカーボン・オフセットという手段を用いて、日本全体への脱炭素化の啓蒙につなげたいと考えているとのことだ。

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