Google、サードパーティCookieのサポートを段階的に終了し代替技術も使用しないと発表
2021/3/5
Google は、昨年ChromeにおけるサードパーティCookieのサポート終了を発表。現在も、関連する業界の関係者との広い協働を通じ、匿名性を保ちつつ広告主やパブリッシャーにとって機能する新手法の構築を目指して、プライバシーサンドボックスの開発に全力を挙げて取り組んでいる。しかし、サードパーティCookieをユーザーレベルの識別子に置換する他のアドテク企業のような措置を、Googleも講じるのかという質問があるという。Googleは、サードパーティCookieのサポートを段階的に終了させた後、ウェブ横断的に個人を追跡する代替的識別子の構築をしないこと、また広告製品でこれらを使用しないという明確な方針を発表した。
■プライバシーにおける革新こそがトラッキングに代わる有効な手段
このような技術と取り組みの進歩は、関連性のある効果の高い広告や収益化を犠牲にすることなく、利用者にとってプライバシーに配慮した、安全なウェブエクスペリエンスを実現する未来が可能であることを示しているという。Googleは、プライバシーサンドボックスを通じたウェブ広告製品の強化を約束するとともに、こうしたプライバシー関連のイノベーションの開発及び採用において、デジタル広告エコシステムに携わる者との継続的な連携を働きかけていくとのことだ。
■ファーストパーティの関係構築の重要性
あらゆる人に対して開かれたインターネットを維持するために、全員がプライバシー保護の強化に努めなければならない。それはサードパーティCookieに限らず、ウェブをブラウジングする際に個人の追跡に使われるあらゆる技術の排除を意味する。Googleは、個人のプライバシーが尊重され、広告によってサポートされた幅広いコンテンツにアクセスできる活気に満ちたオープンなエコシステムの維持に、様々な業界の関係者と共に引き続き注力するとのことだ。