NEXCO西日本、AI画像処理技術を活用した道路情報の収集・提供を開始

NEXCO西日本は、新たにAI画像処理技術を活用した道路情報の収集・提供に取り組むと発表した。

従来は、管制センターのスタッフが手動でカメラを選択し映像を目視確認していたが、今回の取り組みでは、カメラ映像を画像処理することで異常(車両停止など)を検出し、スタッフに通知する。これにより、従来よりも迅速な道路情報の収集・提供を目指すものだ。

■先行運用開始箇所

出典元:プレスリリース

■道路情報収集・提供の流れ開始箇所

従来
道路管制センターでは、利用者からの通報などを受け、カメラ映像を目視確認することで事故や落下物などの異常事象を認知し、道路情報板やハイウェイラジオ等を通して利用者へ提供している。また、車両感知器やプローブデータにより渋滞を自動検知し、渋滞長や所要時間情報を提供している。

今回
これまで通報や手動でのカメラ確認など人の手に頼っていた異常事象の検知を、新たにAI画像処理技術を活用して自動化する。検知結果を人間がチェックする仕組みとすることで、情報提供の半自動化を行う。
出典元:プレスリリース

■画像処理システムの運用方法

・高速道路上に設置されている既設カメラ映像を、「AI画像処理装置」に接続し、画像処理を行う。車両停止、落下物、渋滞を検知した場合、道路管制センターのスタッフに通知される。
・管制センターのスタッフが実際のカメラ映像と通知内容を比較し、道路情報板の表示等に反映する。
・通知内容とカメラ映像の確認結果に差異があった場合には、AI画像処理装置にフィードバックされ再学習する。
・先行地区での運用期間中に、様々な環境条件(天候や昼夜間による違い)での検知を行い、継続的に学習することで、精度向上を図るとともに、本格的な展開に向けた運用上の課題を抽出する。
出典元:プレスリリース

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