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サムライインキュベート、EC事業者向けに正確なリスク分析と決済後プロセスの自動化ができるSaaSを提供するイスラエルスタートアップ「FUGU」へ出資

株式会社サムライインキュベートは、運営する「Samurai Incubate Fund6号投資事業有限責任組合」(以下、サムライ6号ファンド)より、Fugu Risk Ltd.(以下、FUGU)へ出資・成長支援することを決定したと発表した。

■FUGUについて

FUGUは、EC事業者向けに購入後に購入者の信用調査を行うことで正確なリスク分析ができ、また購入者の情報を自動管理することでクレーム対応などのプロセスを自動化することができるSaaSを提供するイスラエルのスタートアップ。昨今の新型コロナウイルスの影響やD2C(Direct to Consumer)の拡大により、EC市場は年々成長している一方、様々な課題も顕著になっている。例えば、自前のブランドを運営する個人事業主や中小企業では、全ての取引対応においてマニュアル作業で行いながら配送にかかるオペレーションやロイヤルティーフィーを減らす努力を地道に続けているため、非効率であるケースが多く存在するという。また、決済時に本当は支払い能力がある顧客にもかかわらず、リスク分析が不十分なために不要に排除している取引ケースが全体のトランザクションのうち2.5%程あると言われているとのことだ。

FUGUが提供する「FUGU」は、返品やクレーム対応などのエビデンス収集を自動で行い、作業効率化を支援するだけではなく、POS(Point of Sale)時点での情報を基に支払い能力を推測するサービスと比べ、購入者の決済後のアクションなどをトラッキングすることでより正確なリスク分析をすることができるサービス。基本無料で提供する「フリーミアムプラン」を用意しているほか、ECプラットフォームの「Shopify」「Magento」「Wix」との統合も完了しており、現時点で延べ140万以上の事業者が簡単にセルフオンボーディングできる設計を実現している。イスラエルの家電量販店ELIASと実施したPoC(実証実験)では、月間売上が4.3%増加する結果となり、本契約締結(有料顧客化)している。今後FUGUでは、2021年末までに更なるECプラットフォーマーとの統合を進め、延べ560万以上の事業者にリーチできるようにすることで、タッチポイントを拡大していく想定だという。

同社は、2014年にイスラエルへ進出してから継続してイスラエルスタートアップの支援を実施している。また、2030年に向けて10年かけて実現を目指す「SAMURAI VISION 2030」の一つとして、日本と組みたい起業家支援を掲げており、イスラエルの起業家も包含して捉えているという。イスラエルにはグローバルで再現性が高い技術を持ったスタートアップが多数おり、同社が事業を展開・連携しているエリアとの親和性も高いと考えているとのことだ。

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