行動科学とSMSを活用した「GovTechプロダクト」が子育て支援分野で提供開始

ケイスリー株式会社は、行動科学とSMS(ショートメッセージサービス)を活用して行政と市民のコミュニケーション課題を解決する公的通知サービス「BetterMe」を、新たに子育て支援分野で提供開始したと発表した。

最初の取組みとして、乳幼児健診の受診率を向上させる実証事業の年度内実施に向け、自治体との検討を進めているという。

■今回の取組みについて

近年、コロナ禍による子育て家庭をめぐる社会環境の変化や、児童虐待件数の増加、ヤングケアラーの問題が取り上げられるようになり、家庭だけでなく、行政や地域社会も一体となって子どもの成長を支え、子どもの福祉実現に寄与する必要性が高まっている。

そうした社会動向もふまえ、同社は昨年から、子育て支援における「BetterMe」の活用について複数自治体と協議を重ねた結果、今回、各自治体が推進する子育て支援事業へのサービス提供を開始することとしたとのことだ。

昨年6月に、厚生労働省がコロナ禍における全国的な健診控えや予防接種控えへの対応を自治体に要請した背景も踏まえ、最初の取組みとして、「BetterMe」を用いた乳幼児健診の利便性向上をめざす事業の年度内実施に向け、自治体との検討を進めているという。

子どもの福祉実現には、様々な角度からのアプローチが必要だが、基本的に、子どもは保護者(特に親)を通じて権利の履行やサービスの享受を行うことから、保護者(特に親)に対してどのような支援を行うかが重要になるという。

現在検討中の「BetterMe」を用いた事業では、親が子の健康を守るための機会を逃さないよう、行動科学の知見を活用した情報発信によって乳幼児健診対象となる子どもの親の不安や行動阻害要因を払拭し、健診受診を促す。今後は、子育て支援分野の以下のような場面で、活用を広げていく予定とのことだ。

<子育て支援分野での活用シーン>
・乳幼児健診の案内、通知、予約確認
・定期予防接種・行政措置予防接種の案内、通知、予約確認
・各種相談・支援制度(妊婦・子どもの健康、ひとり親家庭、小中高校生の教育・生活等)の案内、通知、予約確認他

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