世界初、のどの撮影でインフルエンザ判定が可能に AIを活用した咽頭画像の解析から診断できるアルゴリズムが実用化に向けて承認申請
2021/6/17
アイリス株式会社は、咽頭画像の解析をもとにインフルエンザ判定を行うAIアルゴリズムを開発し、咽頭カメラを含むAI搭載システムを「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」に基づき、厚生労働大臣宛て医療機器製造販売承認申請をしたと発表した。前向き試験としてAI医療機器の治験を実施し承認申請を行う日本初の事例となるという。承認後は、全国の医療機関での導入や医療現場での活用が可能となる。
Contents
■同社の開発技術について
■本AI開発事業のあゆみ
2018・2019年度には、自社開発の咽頭カメラを用いて、臨床研究法における特定臨床研究として大規模な前向き研究を実施。のべ100医療機関・10,000人以上の患者が協力し、50万枚以上の咽頭画像を収集し、独自の咽頭画像データベースを構築した。また、データベースの活用によりインフルエンザ判定AIプログラムを開発。これをもって2020年に治験を実施し、機器の有効性・安全性等の検証を行った。前向き試験としてAI医療機器の有効性検証治験が実施された例は、米国FDA(アメリカ食品医薬品局、医療機器の認可を行う機関)認可の130のAI医療機器においても4製品のみで、日本においては初となるとのことだ。