電通とSMBC、金融ビッグデータを活用した広告・マーケティングサービス事業を営む合弁会社「SMBCデジタルマーケティング」を設立

株式会社電通グループ(以下、同社グループを総称して「電通グループ」)は、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下、同社グループを総称して「SMBCグループ」)と共同で、金融ビッグデータを活用した広告・マーケティングサービス事業を営む合弁会社「株式会社SMBCデジタルマーケティング」を2021年7月8日、設立したと発表した。なお、新会社は株式会社電通グループの持分法適用会社となる。

■SMBCデジタルマーケティング設立の背景

昨今の事業環境および個人の消費行動の急速な変化に伴い、企業におけるマーケティング領域のデジタル化は一層進み、より正確かつ信頼性の高いデータに基づく広告やマーケティングのニーズが高まっていくことが予想される。

SMBCグループの個人の顧客のニーズも、人生100年時代の到来やデジタル化・キャッシュレス化の進展の中で多様化・複雑化しているという。そのような状況下、SMBCグループは、一人ひとりの顧客のニーズや課題を理解したうえで、それらを解決する商品やサービスに出会う機会を提供する広告は有益なものであると考えているとのことだ。

SMBCグループでは、これまでも顧客の理解に努め、一人ひとりの顧客に対して、ライフイベントや状況に応じた金融サービスを中心に提案・案内しているが、顧客のニーズ・課題は金融にとどまるものではない。金融・非金融を問わず、広告というかたちで顧客にとって有益とみられる情報を届けることは、生活の質を高める新たな付加価値の提供に繋がると考えているという。

電通グループは、同社グループが持つ広告マーケティング、およびデジタル領域のソリューションの知見を活用し、SMBCグループと一緒に取り組むことで、この実現を目指す。また、知見の活用にとどまらず、SMBCグループとの合弁会社を設立することで、シナジーを最大化させ、持続的な成長を実現する。なお、電通グループは、顧客企業と社会の持続的成長にコミットする「インテグレーテッド・グロース・パートナー」への進化を目的として、4つの新しい事業領域に注力した競争力強化を図っているが、今回の合弁会社設立は、この全ての領域の強化を加速する取り組みであると考えているとのことだ。

■SMBCデジタルマーケティングの事業内容

株式会社三井住友銀行が同社の顧客から預かる属性情報や利用履歴などの情報を活用することにより、潜在的な興味関心やライフスタイルを推測し、三井住友銀行アプリなどのチャネルで顧客に適すると考えられる広告コンテンツを届ける。さらに、今後、電通グループとSMBCグループが持つ多様な知見・ノウハウを融合させることで、新しい広告配信先やサービスの開発等を推進して、新たな付加価値を提供することに努めるとのことだ。

■新会社の概要

社名:株式会社SMBCデジタルマーケティング (英語表記 SMBC Digital Marketing, Ltd.)
所在地:東京都千代田区丸の内一丁目3番2号
資本金:1億円(資本準備金1億円)
出資比率:
株式会社三井住友フィナンシャルグループ66.0%、株式会社電通グループ34.0%
(新会社は三井住友フィナンシャルグループの連結子会社、電通グループの持分法適用会社となる)
役員:代表取締役社長 高野 義孝、取締役副社長 大久保 卓哉、取締役 平手 佑季
設立日:2021年7月8日
事業内容:
(1)広告・マーケティング施策の企画・制作
(2)データ分析および広告配信に関する事業
(3)その他前各号に付帯又は関連する一切の事業

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