日清食品とTechMagic、「完全栄養食メニュー」の調理ロボットの開発・実装に関する共同開発契約を締結

TechMagic株式会社は、日清食品株式会社が進める「完全栄養食メニュー」の研究において、盛り付け作業や栄養バランス調整を自動で担う調理ロボットの開発・実装を目指し共同開発契約を締結したと発表した。

■背景

創業以来、TechMagicは大手外食チェーンや食品工場を保有する企業向けに、ハードウェアとソフトウェア両方の技術を高度に融合した調理ロボット・業務ロボットの開発を行っている。調理ロボット・業務ロボットによる一連の作業を自動化することで、食産業の未曽有の人手不足、高コストによる低収益構造改善を目指してきた。食領域に特化したロボット開発を一気通貫で実現できる点が評価され、共同開発契約の締結に至ったという。また、TechMagicのシリーズBの第三者割当増資にも日清食品の親会社である日清食品ホールディングス株式会社参画するとのことだ。

■今後の展開

日清食品が研究を進める「完全栄養食メニュー」を構成する種類や形状がさまざまな食材について、必要な量を正確に盛り付け、1食に含まれる栄養バランスを自動で整えることを目指す。初期段階では、「チンジャオロース」など不定形の食材を具材から判別し、正確に必要量を盛り付ける技術開発に注力する。将来的には最適な品質を保ちながら食事の調理、盛付けから提供までを完全に自動化する「スマートキッチン」の実現や、個々人の栄養状態や目標摂取数値をデータとしてインプットすることで、その人に合った栄養バランスの食事を調理、提供する“食のパーソナライズサービス”も視野に入れ、取り組む予定とのことだ。

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