ロボット学者 石黒浩氏、アバター技術で人間の可能性の拡張を目指す「AVITA株式会社」を設立

AVITA株式会社は、ロボット学者の石黒浩氏が大学発ベンチャー「AVITA株式会社」を設立したと発表した。

石黒浩氏は、大阪大学大学院基礎工学研究科教授であり、20年以上に渡り、人と関わるロボットやアバターの研究開発に携わってきた。今回、これまでの研究成果と、この先、石黒浩氏がプロジェクトマネージャーを務めるムーンショット型研究開発制度や、テーマ事業プロデューサーを務める大阪・関西万博などの様々なプロジェクトや、企業との連携によって新たに生み出す研究成果を、社会に実装するための新会社「AVITA株式会社」を設立したとのことだ。

AVITA株式会社は「Virtualize the Real World」というビジョンのもと、アバター技術によって人々の可能性を拡張する。人は、複数の自分(働く自分、家庭の自分、友達との自分等)で活動しているが、アバターを用いれば、その自分を実世界でさらに多様に拡張し、状況や目的に応じたいろいろな自分で自由に活動することができる。このことを、アバターを用いた実世界の仮想化と多重化(virtualize the real world)と呼ぶという。AVITA株式会社は、大学発スタートアップとして実世界の仮想化と多重化により、人々を解放する新たな世界を創ることを目指すとのことだ。

このビジョンの実現に向けて、大阪ガス株式会社、株式会社サイバーエージェント、塩野義製薬株式会社、凸版印刷株式会社、株式会社フジキンより、5.2億円の資金調達を実施。各社と事業連携を行いながら、アバターの社会実装に取り組む。

■会社概要

・社名
AVITA株式会社(AVITA,Inc.)
・創業メンバー
取締役
代表取締役CEO 石黒 浩、取締役COO 西口 昇吾、社外取締役 濱口 秀司
顧問
藤野 真人、竹崎 雄一郎
・設立日
2021年6月1日
・事業内容
アバターサービス事業、アバタープロデュース事業

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