
山口県内の地域・行政課題を解決するプロジェクト「シビックテックチャレンジ YAMAGUCHI」、採択する7課題を決定
2021/9/14
アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)は、山口県および県下の4自治体とともに協働実証実験「シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI」に参加するスタートアップ企業の審査を行い、採択する7社(7課題)を決定したと発表した。実証実験は2021年9月末から準備を開始し、来年1月に実験を終え、年度内には報告をまとめる見込みだという。
■「シビックテックチャレンジ YAMAGUCHI」とは
UIJはスタートアップ企業との協働実験を通じて自治体が抱える社会課題を解決するプロジェクトで、これまで神戸市、名古屋市をはじめとする全国14の自治体とプロジェクトに取り組んできた。「シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI」は、UIJとして初めて県単位で取り組むプロジェクトだ。
今回は、市町及び県庁各部局の抱える諸課題について、共に解決に取り組む企業の募集を行ったところ48社からの応募があり、今回協働企業として以下の7社を決定。今後、行政と企業が協働して、住民参加による実証実験等を行うとのことだ(2022年1月終了予定)。
■実証実験を行う課題(テーマ)と採択企業
所管課:阿武町 健康福祉課
採択企業:株式会社アイシン(愛知県)
・課題2)全長1,200kmの市道メンテナンスを官民まるごとDXしたい
所管課:周南市[道路課]
採択企業: あっとクリエーション株式会社(大阪府)
・課題3)近くの公民館(出張所)をもっと便利に。誰もが使いやすいオンライン窓口を作りたい
所管課:防府市[地域振興課]
採択企業: 株式会社ワイズ・リーディング(熊本県)
・課題4)スマホで完結。粗大ごみ申込の市民負担を減らすツールの開発
所管課:山口市[デジタル推進課・清掃事務所]
採択企業: 株式会社 G-Place(京都府)
・課題5)衛星・ドローンを活用し、農地の作付状況をスマートに把握したい
田や畑の活用状況は、ほ場を1枚ずつ歩いて目で状況を確認しているが、調査が夏に集中していることや、現地案内する関係者も高齢者が増えるなど、負担が増している。現地に行かずに作付け状況を確認したい。
所管課:山口県農業振興課
採択企業: サグリ株式会社(兵庫県)
・課題6)主要観光地の訪問者数をタイムリーに把握し、観光対応に活かしたい
所管課:山口県観光政策課
採択企業: Intelligence Design 株式会社(東京都)
・課題7)ナッジやゲーミフィケーションで、子どもたちの環境学習を行動変容につなげたい
所管課:山口県環境政策課
採択企業: 株式会社TAGRE(東京都)