「位置情報マーケティング・サービスのカオスマップ2021年版」が発表

一般社団法人LBMA Japanは、国内における位置情報をベースにマーケティング・サービスを展開する企業を中心としたカオスマップの2021年版を作成し、公開したと発表した。

■2021年版カオスマップの特徴

特徴1:「位置情報アプリ・ゲーム」分野で“ポイ活”サービスが躍進
これまでスマホアプリでの位置情報活用は、(移動検索や場所に応じた情報にアクセスできて)便利、(場所に応じたゲーム体験ができて)楽しい、といったところが注目されてきたという。しかし、コロナ禍によるリモートワークや宅配サービスの普及、EC市場の拡大など、移動を控えたライフスタイルも定着しつつある中、移動データである位置情報データは、これまで以上に消費者の嗜好性や購買意向との関連性が注目されるようになった。それらを背景に、移動するだけでマイルやポイントが貯まる“ポイ活”アプリが注目を集め始めている。

特徴2:クッキーレス時代への対応として「リテール広告」カテゴリが出現
位置情報データの大規模活用が一般化してきたことと、大手プラットフォーマーのサードパーティCookie排除・データ取得制限を背景に、位置情報データと小売業の購買データとを掛け合わせることで実現する「リテール広告」カテゴリが新たに出現。データの掛け合わせによる新たなメディアビジネスであると同時に、消費者の購買意向に寄り添った販促広告手法としても、これからの成長が期待される分野だ。

特徴3:位置情報データを活用した「見守り・防災」「モビリティ・スマートシティ」分野が本格化
これまで、個別の見守りアプリサービスなどで注目されてきた分野だが、位置情報データが人流を網羅的に捉えるといった社会的な活用方法の広まりとともに、防災やモビリティ・スマートシティへの適用が本格化してきた。SDGsやSociety5.0に向けた取り組みとしても注目される分野だ。

特徴4:「携帯キャリア」「位置情報・POI データプロバイダー」「ビーコン/IoT/Wi-Fi」分野が基盤サービスとして進化・定着
さまざまな分野での位置情報データ・位置情報マーケティングサービスが活性化された理由のひとつには「位置情報をビッグデータとして取得・蓄積し、活用可能な形で提供する」といった役割を本カテゴリが広く果たすようになったことがあげられるという。各社の技術やサービスの発展に加え、業界全体での連携が進んだことにより定着した分野とのことだ。
出典元:プレスリリース

Article Tags

Special Features

連載特集
See More