ベネッセ、3カ月で即戦力プログラマーを養成するスクール「コードクリサリス社」と資本業務提携

株式会社ベネッセホールディングス(以下、ベネッセ)は、高度IT人材育成ブートキャンプを提供する「Code Chrysalis Japan(コード クリサリス ジャパン)株式会社」(以下、CC社)に約1.6億円の出資を行うことに正式合意すると同時に、業務提携契約を締結したと発表した。

ベネッセは、「コア事業の進化」と「新領域への挑戦」を中期経営計画で掲げ、それらの中心的な戦略として「DXの推進」を位置づけている。2021年春よりDigital Innovation Partners(DIP)という組織を社長直下に構築し、2021年11月に50億円の投資枠を持つDigital Innovation Fund(DIF)を設立した。教育・生活・介護領域やDX関連ベンチャー企業への出資を行うことで、既存事業・サービスのDXのさらなる推進を行うとともに、ベンチャー企業との「新規事業の共創」を目指す。今回のCC社への出資は、このDIFの取り組みの第一弾だ。同社との連携を通じて、既存事業サービスの更なる価値向上と新規事業の共創による非連続な事業成長を目指すとのことだ。

■資本業務提携の背景

・先端IT人材育成と「成果保証型」リスキリングサービスへの需要の高まり
技術・社会構造変化により、今後はIT人材の中でも、従来型のIT人材の余剰感が顕著になる一方、先端IT人材の不足感が増すと見込まれているという。また、ベネッセが日本国内で販売する米国法人Udemy, Inc.のオンライン学習サービス「Udemy Business(ユーデミー・ビジネス)」の法人顧客から、DX人材育成、特に未経験者をエンジニアとして戦力化する「リスキリング」の要望が増えていることも背景に、高度IT人材育成ブートキャンプとして業界評価の高いCC社と提携することになったという。

・事業ミッションへの共感
CC社が掲げる「自律的に学び続け、グローバルで通用するソフトウェアエンジニアリーダーを育成し、社会に貢献する」という事業ミッションは、ベネッセの社会人教育事業における「学び続ける大人を応援し、最終学歴以上に最新学習歴を誇れる社会を実現する」という事業ミッションと共感するもので、このことも今回の提携に至った理由とのことだ。

■資本業務提携による今後の展開

・共同事業開発
CC社のカリキュラム設計力とベネッセの教育知見・事業展開力を掛け合わせることで、より多くのエンジニア未経験者がリスキリングできる職業訓練プログラムを開発・展開

・営業販促連携
まずは日本国内において、CC社の良質なプログラム(英語・日本語)を、ベネッセが持つ営業販促力を活かし、個人・法人・大学/専門学校・自治体向けに拡販。将来的にはグローバルでの展開も連携を検討

・その他
ベネッセグループにおける人材育成への活用検討など、連携領域・テーマは今後拡大していく予定

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