QunaSysとPsiQuantum、量子コンピューティングによる産業化学と材料科学の発展のため提携を開始
2021/12/9
株式会社QunaSysとPsiQuantumは、持続可能な材料の開発を加速させることを目的とした産業化学計算における誤り耐性量子コンピューティングの能力を評価する共同研究プロジェクトを発表した。日本のJSR株式会社は、このプロジェクトにアルファカスタマー(先行ユーザ)として参加し、エラストマー、プラスチック、試薬の製造を進歩させるために量子コンピューティングを評価する。
量子コンピュータは、量子力学に基づく新奇なアルゴリズムを用いて分子や材料をシミュレーションすることで、従来のスーパーコンピュータでは扱うことのできない、材料科学や化学の複雑な問題を解くことができる。量子コンピュータは、分子内の電子などの量子システムを効率的に模倣することができるため、複雑な材料の化学的・物理的特性をより予測可能かつ正確に把握することができ、より持続可能で環境的に安全な製品を生み出す道を開くことができるとのことだ。