一般社団法人アート東京、NFTマーケットプレイス「FAT Collection」β版を提供開始

一般社団法人アート東京は、2022年1月28日より、NFTマーケットプレイス「Future Art Tokyo Collection」(以下、FAT Collection)β版の提供を開始したと発表した。

「FAT Collection」は、NFTを活用し、デジタルコンテンツの流通・決済を実現するNFTアートのマーケットプレイス。日本が世界に誇る文化、伝統芸能、寺社仏閣、美術品をはじめ、日本で芸術を志す現代アーティストの作品の真正性と安全性を担保し、距離的制約を受けずに日本の魅力を世界に発信することを目的としている。法定通貨のみのクレジットカード決済で購入した作品は、モニターなどに展示するだけでなく、ARを使ってバーチャルに鑑賞・展示でき、展示した作品を仲間に共有し、投げ銭機能を使ってアーティストを「応援する」こともできる。

3月までに、日本を代表するファッションデザイナーであるコシノジュンコ氏や、ファイナルファンタジーのイメージイラストなどを手掛ける天野喜孝氏をはじめ、約200名の若手現代アーティストの実物のアート作品から製作した3DCGデジタルレプリカのNFTアートを出品・販売する。また、京都市協力のもと製作した、世界遺産二条城の唐門の3DCGデジタルレプリカの出展も予定しており、NFTアートによる観光需要喚起や、伝統芸能・工芸のデジタルコンテンツ発信・流通による地域活性化に貢献するとのことだ。

■2022年2月モスクワ、3月東京「Future Artists Tokyo 2022」展開催

出典元:プレスリリース
「FAT Collection」に出品している作品より選出されたNFTアートの展覧会「Future Artists Tokyo 2022」を2月24日(木)~3月13日(日)の期間、モスクワ(ロシア)「Cube.Moscow」にて開催する。また、3月10日(木)~13日(日)の期間、東京国際フォーラム「アート フェア東京 2022」と同時開催する。

2018年にスタートした「Future Artists Tokyo」は、日本で芸術を志す若手アーティストやキュレーターが、国際的に活躍できる人材になるための実践的経験を積む機会創出を目的に、国際美術見本市「アートフェア東京」の併設展覧会として、これまで実施してきた。

本年の「Future Artists Tokyo 2022」では新たな試みとして、実物の作品とその作品の3DCGデジタルレプリカによるハイブリット展示を行う。新型コロナウイルスにより人々の消費行動と生活様式が大きく変化する中で、アートの領域においても、これまで素材や身体を使って表現されていた作品から、VRや3DCG等のテクノロジーを活用した新たなかたちのアート作品が生まれ始めているという。本展覧会を通じ、With/Afterコロナにおける展示会のあるべき姿の考察とその方法の探究を行うとともに、マーケティング及び販売に関する技術的・心理的効果の検証を行うことで、アート市場における新しい時代の展示・流通のモデルを構築する。

■「FAT Collection」の特徴

・取引は、クレジットカードで完結
「FAT Collection」における取引については、ウォレットや暗号資産(仮想通貨)は不必要。クレジットカードでの取引ができるから、仮想通貨に知見のないアーティストにも購入者も安心して利用できるサービスとなっている。

・購入したNFTアートはARを使ってバーチャルで展示・鑑賞
購入したNFTアートは、購入者の「FAT Collection」内のマイページに保存され、それらの NFTアートは「FAT Collection」のAR展示機能を使って、自分のスマートフォンを使い、自分の好きなバーチャル空間に展示できる。
出典元:プレスリリース
・仲間にシェアする
出典元:プレスリリース
ARでバーチャルに展示したNFTアートの情報をSNSなどで仲間にシェアでき、その情報をシェアされた人だけが、バーチャル空間に展示されたNFTアートを鑑賞することができる。

・投げ銭機能でアーティストを「応援」する
出典元:プレスリリース
仲間からシェアされたAR展示が気に入ったら、50 円から購入できるアイテムを買って、投げ銭機能でアーティストを「応援」できる。送られた投げ銭は、NFTアートの作者であるアーティストに還元される仕組みになっている。

Article Tags

Special Features

連載特集
See More