千葉県御宿町とUbie、デジタル化による持続可能な地域医療体制づくりの支援に関する包括協定を締結

Ubie株式会社は、千葉県夷隅郡御宿町と地域医療のデジタル化に係る包括協定を締結したと発表した。本協定は、持続可能な地域医療体制の支援を目的とするもので、御宿町において医師が患者の症状を来院前に把握できる「ユビーリンク」を活用した取り組みを2022年3月1日より開始する。

■背景

御宿町に病院施設はなく、3軒の一般診療所が住民約7,000人の健康を支えているという。かかりつけ医として様々な症状で訪れる住民の健康を支える各診療所の負担は小さくなく、コロナ禍では、診療所が常に安定して患者を受け入れる体制を保ち続ける重要性が一層浮き彫りとなったとのことだ。地域の限られた医療資源を効率的かつ持続的に活用するには、業務の効率化が必要不可欠だ。このような背景から御宿町は、医療機関への業務効率化を支援するサービスを提供するUbieと連携し、診療所のデジタル化を通じた新型コロナウイルス感染症対策および持続可能な地域医療体制を構築する取り組みを開始する。コロナ禍を機に、持続可能な医療体制づくりは全国的に急務になっている。多くの患者を受け入れながらも親身に寄り添う新しい診療スタイルを実現させる本取り組みは、御宿町と同様の課題を持つ全国の地域医療の参考になると考えているとのことだ。

■取り組みの主な内容

本協定では、多くの御宿町民のかかりつけ医となっている医療法人社団輝真会 青葉クリニックにおいて、Ubieが提供する「ユビーリンク」を用いた、効率的な受診・診療を目指す取り組みを行う。

「ユビーリンク」は、医療機関が患者の来院前に症状に関する回答を把握することにより、業務効率化と患者のスムーズな受け入れを支援するサービスだ。青葉クリニックを受診する患者が来院前にスマートフォンやPCから、生活者向けサービス「ユビーAI受診相談」で症状に関する20問程度の質問に答えると、その回答結果を青葉クリニックへ事前共有できるようになる。これにより、青葉クリニックは症状に関する詳細な情報をあらかじめ取得できるようになり、業務効率化と来院患者一人ひとりへの一層親身な診療の実現が期待できるという。今回の取り組みでは、Ubieが青葉クリニックでのデジタル導入〜活用までを全面支援する。御宿町は町のホームページに「ユビーAI受診相談」のリンクを設置するなど、町民への周知とサービスの活用を積極的に促す。また、両者にて本取り組みの効果検証を実施する。
出典元:プレスリリース

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