メタバースに関わる新たな文化圏・経済圏の在り方を検討する「一般社団法人メタバース推進協議会」が設立

メタバース推進協議会は、日本国内のメタバースに関わる新たな文化圏、経済圏の在り方を検討することを目的に、2022年3月末日に一般社団法人メタバース推進協議会を設立すると発表した。

2021年12月より任意団体として活動していたメタバース推進協議会は、2022年3月末日に一般社団法人メタバース推進協議会として新たに設立される。日本国内のメタバースに関わる新たな文化圏、経済圏の在り方を検討することを目的に、代表理事に養老孟司氏、常任理事に溝畑宏氏、木内孝胤氏、特別顧問に隈研吾氏、廣瀬通孝氏、監事に長田忠千代氏が就任。また、「第1回メタバース推進会議」を開催する。

■メタバース推進協議会について

本協議会は、メタバース空間内での生活文化・コミュニティの形成、ビジネスの普及・促進のためのルールメイク(ガイドライン整備、ルールメイキング戦略、標準化)を目的として設立された。今後、参画企業・団体・自治体個人で市場動向の把握などから着手し、本活動を推進する。なお協議会の検討は、個別テーマに応じプロジェクトを組成し、加盟者が参画することで実施し、業界連絡会を通じ業界としての意見集約、業界への周知を実施する。

<名称>
一般社団法人 メタバース推進協議会
<設立>
2022年3月末日
<所在地>
〒102-0094
東京都千代田区紀尾井町3番33号プリンス通りビル2階
<目的>
メタバース空間内の生活文化活動・ビジネス活動に関する業界横断の意見交換を実施し、メタバースの利用促進と政策提言
<活用内容>
・世界動向を踏まえた日本国内メタバース空間と人・企業の関わり方に関わる研究、及び成果等の広報、啓発活動

・メタバース空間を活用した生活文化形成・伝承の在り方に関する勉強会、講演会やセミナー等のイベントの企画、運営

・メタバース空間内のビジネス、デジタル通貨、デジタル資産、法律の在り方に関わる研究、及び成果等の広報、政策提言

■設立背景

メタバースとは、「メタ(meta)」が「超越した」「高次の」、「バース」が「ユニバース(universe/宇宙)」の2単語を組み合わせた造語だ。インターネット上の仮想空間のことで、現実世界に体がありながらも、仮想空間で利用者が自由に行動できる空間のことだ。概念的に取り上げられていた状態から、具体的なコンテンツや技術要素が整備され始めている。メタバースは2024年には90兆円規模の市場にまで上ると予測されており、生活圏・経済を構成しつつ、社会に浸透していく可能性があり、世界中から脚光を浴びている。メタバースは人にとって、多くの恩恵をもたらすプラットフォームとして進化し続ける一方で、法整備やガイドライン、ルールメイクが追いついておらず、乱立したメタバース空間では課題も多く取り残されている。これまでに企画や取り組みはあっても、部分的な仕掛けとなり、根本のルールメイクには至っていないのが現状とのことだ。

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