DataRobot、予測不可能な社会情勢や市場環境で企業の方針決定を支援するプラットフォーム「DataRobot AI Cloud 8.0」を発表

DataRobot, Inc.は、予測不可能な社会情勢や市場環境において企業の方針決定を支援するプラットフォームとして、「DataRobot AI Cloud 8.0」を発表した。

同プラットフォームはあらゆる組織を対象としており、継続的に機械学習モデルを最適化し、本番環境での最高のパフォーマンスを発揮しながら、幅広いデータと連携することで、最も完全かつ正確な予測を行う能力を提供する。欧州のAIシステム事業者、IDCのシニアリサーチアナリストを務めるJack Vernon氏は次のように述べている。「AIは、全組織の69%が既に利用しているか、または今後2年以内の利用を計画しており、主流テクノロジーとしての存在感をますます高めています。さらに、AIは実験段階からミッションクリティカルな段階へと明らかに移行しており、企業は成長と収益の向上、コスト削減、業務効率化といった真の価値を実感しています。市場の先行きが全く読めない状態に順応できる適応力を備えたAIプラットフォームに対する企業のニーズはかつてないほどに高まっています」

AI Cloud 8.0はあらゆる企業のイノベーションを強化するプラットフォームであり、主な特徴は以下の通りだ。

・予測機能を備えたAIアプリ
DataRobotのAIアプリケーションビルダーは「Automated Time Series(時系列予測)」に対応しており、組織のレジリエンス性を高め、流動的で先行きが不透明な足元の市況に適応する能力を企業に提供する。予測の説明、セグメントモデリングといったAutomated Time Seriesは、いずれも短期間でAIアプリケーションを構築できるノーコード開発環境での活用が可能だ。

・継続的な最適化と信頼性
DataRobotがMLOps機能として提供しているContinuous AIは、代表的なパブリッククラウドプラットフォームだけでなく、オンプレミス環境でも利用できるようになった。Continuous AIを活用することで、企業はコロナ禍の長期化などによる現実世界の変容や経済情勢の変化、消費者行動の変化に対処することができるという。Continuous AIは過去のデータと現在の状況を踏まえて自動的に順応し、望ましい事業成果の予測に最適なモデルを提案することで、顧客における将来的なパフォーマンスの確保を可能にする。

・最高水準の接続性とパートナーエコシステム
MicrosoftのActive DirectoryおよびSnowflakeのスコアリングコードへの新規組み込みによって、DataRobotのデータソース、データフォーマット、ビジネスアプリケーションへの接続に関わる広範なライブラリがさらに充実した。エコシステムが強化されたことで、すべての企業が拡充されたモデルのライブラリ、事前組込型機能全般、最も一般的なクラウドデータストアへのライトバック機能を利用できるようになった。これによって、さらなる短期間で成果を出すことが可能になる。

フロリダ国際大学の分析・情報管理担当アソシエートバイスプレジデントを務めるHiselgis Perez博士は次のように述べている。「競争が熾烈で先行きの見えない昨今の雇用状況を踏まえると、当学に在学する何万人もの学生には必ずや学問的成功を収めてもらわなければなりません。DataRobotの力を借りれば、問題を抱えそうな学生を予測し、探し出すことができ、学生が卒業までに継続して学習を行うための積極的な支援が可能となります。学生全員のデータを迅速に分析し、予測を行うことができるようになったことも助けとなり、この10年間で卒業率は3倍に伸びました」

DataRobot AI Cloud 8.0はマルチクラウドアーキテクチャを採用する企業すべてが対象となる。パブリッククラウド、データセンターにおけるオンプレミス、エッジ環境に容易に導入でき、一元的に管理、運用することが可能だ。

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