「保育関連ITサービス カオスマップ JAPAN 2022」が公開

株式会社コドモンは、日本国内における主要な保育関連のITサービスを20分野に分類し、273の製品・サービスにとりまとめ、「保育関連ITサービス カオスマップ JAPAN 2022」として作成・公表したと発表した。

2021年度は、保育の受け皿整備が進む一方で出生数が低下し続け、長年課題であった待機児童問題が急速に解消されたという。保育の供給超過時代を迎える中で、保育士確保に加えて園児募集や保育の質向上に関する課題が高まってきた。保育士資格を所有していても保育所に就業していない「潜在保育士」も100万人近く、保育士の働く環境を改善し、長く働きやすい職場環境を作ることが重要と再認識された。そのような中、保育ICTシステムの普及は進み、2022年1月時点では全国の保育園の約5割程度がICTシステムの導入を完了していると考えられるとのことだ。

また、保育の質向上への注目がより高まり、子ども主体の保育を実現するための保育ドキュメンテーションの利用施設が増加。注目サービスとしては「保育士向けオンライン研修」が登場した。オンライン会議やセミナーが日常化したことで、オンライン研修による、日常の保育に活かせる事例や緊急時に備えるための内容など、様々なテーマを学ぶ機会が増加した。

さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大は続き、2022年2月には全面休園している保育所等が過去最多を記録した。昨年に引き続き防疫対策のため検温の日常化や非接触の推進など様々な面でITサービスの活用が見られたという。
出典元:プレスリリース

■保育関連ITサービスとは

主に未就学児の保育や子育てに関して、ITの力を使って課題を解決するサービスと定義し、カオスマップにまとめたとのことだ。

■ポイント

・「SaaS型業務支援」「保育ドキュメンテーション」
職員の業務負担軽減のためのSaaS型業務支援はさらに普及が進み、保育の質向上のためのドキュメンテーション活用施設が増加。

・ 「オンライン研修」
時間や場所を選ばず研修を受講できるオンライン研修の需要が急増。2023年度よりキャリアアップ研修が必須となるため、オンラインでの受講環境が整っているかどうかがポイントだ。

・「おむつのサブスク」
保育所での使用済みおむつ持ち帰り問題を解消するため、おむつが直接保育施設に届くサブスク型のサービスが普及。BABY JOB株式会社の調査によると「使用済みおむつ」を4割の市区町村で公立保育園から保護者が持ち帰っている実態が判明したという。

・「EC」
保育施設向けのWEB通販サイト。日用品や衛生用品をはじめ、絵本・ 知育玩具・ 保育備品・​行事用品 · 遊具など、幅広い商品が取り揃えてある。

・「非接触型体温計」「検温」
感染症対策のため健康管理ツールはスタンダードになった。休園中も園児・児童や家族の体温・体調把握のため、インターネット上やICTソフト上で家庭状況を把握する施設も増加。

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