園児の置き去り事故の防止を目指すスマホアプリ「QRだれドコ」がリリースへ

フルティフル合同会社は、園児の置き去り事故を防止するためのQRスマホアプリをリリースすると発表した。

昨年以前から、保育園・幼稚園の送迎バスや園外活動において園児が置き去りになる事故が取り上げられている。一方で、園で働く保育者の肉体的・精神的負担も増加している。これら二重の問題をICTで解決するためのクラウドサービスとして、「QRだれドコ」を開始する。QRだれドコはスマホとQRコードを使用することにより保育者が園児の園への出入りを確認できるシステムだ。園は保護者からの要望に応じて保護者とも子どもの出入りを共有することができる。保育園・幼稚園であれば園児199人の登録まで無料のため、ほとんどの規模の園が無料で利用できる。
出典元:プレスリリース

■QRだれドコの3つの特徴

・送迎バスに乗った時、園に入った時、園外に出る時などのタイミングで園児のQRコードをスマホでスキャンし、園児の置き去りがないか確認することができる。
・子どもの園への出入りや園外での活動場所を保護者と共有することが可能だ。
・スマホで利用できるクラウドサービス。アプリのインストールも不要で、確認用メールアドレスがあれば無料で登録・利用できる。
出典元:プレスリリース

■背景

バスでの送迎や散歩などの園外活動において園児が置き去りになる事故が取り上げられている。2017〜2020年の4年間で、東京都に報告されただけでも置き去り事故は94件発生しているという。一方、園で働く保育者の肉体的・精神的負担も増加している。保育士から見た「負担となるもの」についての調査では、保育士の人数不足、保護者からの苦情、持ち帰る仕事が上位5位に入っており、保育者の負担の軽減も急務となっている。今年も夏を前にして熱中症対策が取り上げられ始めている中、置き去り問題に対する具体的な解決策は見えていないという。幼稚園や保育園などでICTが徐々に進みつつあるが、書類作成などの業務をカバーするサービスが多い一方、園児の安全にフォーカスした小規模なサービスはまだ少ないと言えるとのことだ。

QRだれドコは保育者と保護者のリアルタイムな情報共有によって置き去り事故を限りなく0に近づけ、同時に保護者への報告負担を軽減する小型サービスとして開発された。本システム開発のきっかけになったのは、同社ソフト開発担当の子どもが送迎バスに一人乗り遅れたことだ。その時は先生がすぐに気付いて事なきを得たが、急な休みや登園が日々発生するようなイレギュラーな状況下では担当者が細心の注意を払っていてもこのような事故が起き得ることを実感し、本企画を発案したとのことだ。この仕組みが子供の安全、保育者の負担軽減、保護者の安心の手助けになって広く使われることを願い、保育園、幼稚園は原則無償で利用できるようにしている。
出典元:プレスリリース

■「QRだれドコ」サービス概要

サービス名:QRだれドコ
サービス利用料金:無料(幼稚園、保育園の場合。199人の登録まで)
サービス開始日:2022年6月3日

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