MaaS Tech Japan、MaaSデータ活用によるCO2排出量可視化・分析サービスの開発に着手

株式会社MaaS Tech Japanは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)の「2022年度 研究開発型スタートアップ支援事業/地域に眠る技術シーズやエネルギー・環境分野の技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業」において、MaaSデータ活用によるCO2排出量可視化・分析サービスの構築を開始すると発表した。

■背景

現在日本では「2050年カーボンニュートラル」実現に向け、さまざまな取り組みが進められているが、モビリティ・交通分野におけるCO2排出量は日本全体の18.6%と、産業部門に次いで多く、この分野のCO2排出量削減は、日本全体のカーボンニュートラル実現に向け重要なテーマといえる。しかしながら、具体的な施策を検討する上で、エリア内の交通によって排出されているCO2量の全体像および、エリアや交通手段ごとの分布等を把握・モニタリングすることは容易でなく、削減課題の特定や効果的な打ち手の検討が進んでいないという現状があるという。

本事業は、移動データや運行データなどを取り扱う同社のMaaSデータ統合基盤「TraISARE(トレイザー)」に新たな機能としてCO2排出量計算機能を実装し、エリア内の移動で発生している複数の交通手段や複数の事業者を跨いだCO2量の算出を実現することで、交通分野におけるCO2排出量の把握や分析、あるべき施策の検討を支援し、交通・モビリティ分野におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みを加速させることを目的としているとのことだ。

■CO2排出量可視化・分析サービスの概要

同社のMaaSデータ統合基盤「TraISARE」に、交通・モビリティの運行・利用データを用いたCO2排出量の算出ロジックを開発・実装し、CO2排出量可視化ダッシュボードとしての提供を目指す。
出典元:プレスリリース

■事業期間

2022年6月9日〜2023年3月31日予定

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