不登校専門のメタバースとゲームを活用したオンライン家庭教師「メタバ塾」が提供開始

株式会社Flourishingは、2022年6月24日よりゲームとメタバースを活用した不登校専門のオンライン家庭教師「メタバ塾」の提供を開始すると発表した。

■メタバースを活用したオンライン家庭教師「メタバ塾」

メタバ塾は不登校の子どもを対象にしたメタバースとゲームによるオンライン家庭教師だ。興味関心による「探求」と新たな選択肢の「発見」を通し、次の一歩へのキッカケをサポートすることを目指している。元不登校経験者やゲームの造詣が深い講師が授業を担当し、不登校の子どもに伴走しながら挑戦や学びを支える。保護者には授業のレポートを通して子どもの家庭外での姿や第三者である講師から見えた関心や得意、成長などを伝える。
出典元:プレスリリース

■背景

文部科学省の令和2年度の発表によると小中学生の不登校児童数は過去最多の196,127人となっているという。高校生の不登校児童数を合わせると約24万人に登る。また日本財団の調査によると「不登校傾向」にある中学生の人数は約33万人とされており、近年不登校支援の重要度が高まっているとのことだ。
出典元:プレスリリース
自宅からオンラインで授業や受験対策が受けられるサービスは多くある。しかし、元不登校経験者や支援者、当事者の保護者にヒアリングを行い、学校に通えていない状況では科目学習だけではなく「体験格差」と呼べるものが存在することが分かったという。具体的には人との出会い、新たな発見、興味関心の探求の機会などだ。また不登校状態にある多くの子どもが居場所支援であるフリースクールに通うことが困難であり、ゲームを通して社会とつながっている実態も見えたとのことだ。そこで同社は教材をゲーミフィケーションするのではなく、ゲームを教材化することを目指したという。ゲームやメタバースが持っている「世界のルールをつくることができる」性質は頭の中の想像を実現したり主体的な学びを促進できる。そして体験格差の解消と次の一歩を踏み出すキッカケづくりとして、メタバースとゲームを学びのツールとしたメタバ塾が誕生したとのことだ。

・子どもの変化や得意が分かる活動レポート
保護者には授業の活動内容や第三者から見た子どもの得意、授業の中で見られた変化などをレポートで伝える。
出典元:プレスリリース
活動レポートは内容によって子どもとの関係悪化につながることがないよう配慮したものになっているという。

・授業例
メタバ塾で使用するタイトルの例としては「Minecraft教育版」「Roblox」「Fortnite」などがある。子どもの関心や扱うテーマに応じて、他にも様々なプラットフォームを活用する。
出典元:プレスリリース
Minecraft教育版を使ってAIを作りながら仕組みを学んだり、元素を合成することで化学反応を学ぶことができる。Robloxでは3DCGやゲーム制作、制作物による収益化などを学ぶことができる。子どもの関心をベースにすることで主体的な学びをサポートし自ら考え、選択する力を育む。

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