運送事業者の管理業務と経営を一気通貫でDXする業務ツール「LogiX」が正式提供へ

ascend株式会社(以下、アセンド)は、β版の「アセンド・ロジ」について、製品名を「LogiX(ロジックス)」へと変更し、正式に製品提供を開始すると発表した。

■背景

国内の物流網を支えるBtoBの運送業者(メーカーなどの企業の原料・中間財などを運ぶトラック事業者)の99%は中小企業・小規模事業者であり、業務のIT投資をする経営体力が乏しい事業者が多数を占めているという。結果として、独自の基幹システムを自社開発し、ITによる業務効率化が進んでいる1%の大手運送業者と99%の運送事業者の間には、業務のIT活用度合いに大きな隔たりが生まれ、紙と電卓の時代から「業務の管理方法が数十年間変化していない」という中小の運送事業者も多く存在するとのことだ。

運送事業者(トラック事業者)の運行管理業務は、荷主(メーカーなどの配送の依頼側)から案件を受注するという起点から、ドライバーとトラックを割り当てる「配車計画」を作成し、ドライバーや集荷先・配送先に周知連絡を行い、配送後はその実績を帳簿に記録し、発注先に請求書を作成・送付するというステップから構成されるが、実運送の現場で、それらは10種類以上の紙やエクセルの帳票を行き来し、担当者が多くの転記作業を繰り返すことによって成立している。

■製品の特徴

ロジックスは、「シングルインプット・マルチアウトプット」という特性を持ち、配車計画の作成から、段階に応じてステークホルダーごとに必要な書類の出力作業から請求書の作成という、ビジネスの入りから終わりまでの工程を一気通貫でカバーすることで、運送業者の現場からアナログな多重入力を削ぎ落とす。また、ロジックスを活用して業務を行うと、必要なデータが自然と一元集約されていくため、データ分析のための追加作業などが不要で、収支改善につながる経営数値(運賃・積載率等)を、特別な工数を割くことなしに容易に可視化することが可能だ。
出典元:プレスリリース
通常、ロジックスのような一連の運行管理業務をカバーするシステムを自社で構築しようとすると一千万程度の費用が必要とされることも、中小・小規模事業者の集合体である運送業界のDXを妨げてきた一因だが、ロジックスは、パソコンがあれば誰でもクラウド上で使用ができるプロダクトであり、月額十万円からの利用が可能だ。
出典元:プレスリリース

Article Tags

Special Features

連載特集
See More