希少な収集品を共同保有できるプラットフォーム「alty」が提供開始

alty株式会社は、希少な収集品を1,000円からコレクションできる共同保有プラットフォーム「alty(オルティ)」の提供を開始したと発表した。最初のアイテムとして「ナイキ Air Jordan1 Chicago 1985」の販売をする。

■収集品の共同保有プラットフォーム「alty」とは

altyは、希少なスニーカーや、トレーディングカード、クラシックカーといった資産価値の高い収集品の保有権を分割し、1枠あたり1,000円から購入、売却ができる収集品の共同保有プラットフォームだ。希少品は、古いために残っている数が少なかったり、生産数が限定されていたりするため、手に入れることが難しく、多くの努力が必要になる。たとえ入手ルートを見つけることができたとしても、それを手に入れるためには他者との競合を避けられず、価格が高騰し、手に入れることは困難だ。altyでは、魅力的な希少品を独占するのではなく、共同保有によって資金面のハードルを低くし、誰もが希少品を持ち、資産形成にもつながる仕組みを構築したいと考えているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■altyの仕組み

好みのアイテムの共同保有権を1枠から購入可能だ。例えば、1,000万円の収集品を10,000分割した場合、1枠1,000円からその収集品の保有権を持つことができる。購入した共同保有権は、プラットフォーム内で他のコレクターに売却することができ、市場の価格変動によってユーザーが購入した価格よりも高く買い取りたいコレクターに売却すれば、差額分が利益になることがある。また、一定期間後にオークションまたはアイテムの購入を希望するコレクターが現れた場合には、共同保有権を持つコレクターへ投票を募り、売却の可否を決定する。売却が決定した際には、共同保有権の持ち分に応じた配当金が分配される。
出典元:プレスリリース

■背景と課題

近年、希少性の高い収集品は「投資資産」としての認知度が高く、Market Decipherによると世界の収集品市場の規模は2021年に4,120億ドル、2032年までに7,000億ドルに達すると予想されており、市場の拡大が見られる分野だという。しかし、環境が整った保管スペースの確保が困難であることや価格高騰による資金面のハードルで踏み出せない人も多いことが現状とのことだ。さらに、今まで収集品の所有権は購入した者のみ保有しており、一つの収集品に対して複数の所有者が存在することはなかったという。altyが買付けた資産性の高い収集品の保有権を小口化し、保有権を少額から販売する事により、資金面のハードルは低くなり誰もが簡単に収集品投資ができるようになる。資産価値の高い収集品を購入することで株式や債券、コモディティなどとは異なる資産形成が可能になるとのことだ。

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