クレディセゾンとナウキャスト、不動産業界向けデータ活用で協業し商業施設のテナント選定支援サービスを提供開始

株式会社クレディセゾンは、株式会社ナウキャストと、不動産業界向けのデータ活用において協業し、商業施設のテナント選定を支援する分析サービスの提供を開始したと発表した。第一弾として、東急不動産SCマネジメント株式会社が運営する商業施設「東急プラザ」のテナント選定を支援した。

■商業施設のテナント選定支援サービスについて

本サービスは、クレディセゾンのクレジットカードデータをもとに商業施設の来訪者の消費行動を分析し、その嗜好に合ったテナントをランキングリストとして提供するサービスだ。クレジットカードデータによって、施設を訪れる生活者(以下、来訪者)の施設外での消費行動をより正確にとらえることができ、担当者の勘と経験に頼っていたテナント選定にデータドリブンな意思決定を取り入れ、選定にかかる時間を短縮できる。なお、分析に用いるクレジットカードデータは、氏名、生年月日、カード番号など個人を特定できる情報は利用していないという。カード利用情報などを含めて統計化した上で、個人情報に復元できないように加工したものを利用しているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■サービスの提供背景

不動産業界においてもデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みが進んでいる。大規模商業施設における最適なテナント構成を検討する上では来訪者や商圏内の生活者の嗜好性を捉えることが非常に重要だ。位置情報データによって来訪者の動きの分析は可能になったが、訪れた店舗で実際にどのくらい消費したかを分析するには、クレジットカードデータの活用が重要な役割を果たす。また、クレジットカードデータはその施設における消費だけでなく施設外での消費行動もわかるため、来訪者の嗜好性をより正確に捉えるデータとして高い有効性を持っているという。そこで、約3,600万人(連結)の顧客基盤による膨大なクレジットカードデータを持つクレディセゾンと、POSデータ・位置情報データ・クレジットカードデータといったオルタナティブデータの分析・活用に強みを持つナウキャストは、クレジットカードデータの活用により来訪者の嗜好性という定性的な情報を定量的なデータとして捉えることで、商業施設の最適なテナント構成や魅力的な街づくりに活かしてほしいと考え、本サービスの提供を開始したとのことだ。

■第一弾支援事例「東急プラザ」について

第一弾として、首都圏内で東急プラザなど複数の商業施設を運営する東急不動産SCマネジメントの「東急プラザ」のテナント選定を支援した。具体的には、「東急プラザ」の来訪者のクレジットカードデータを用いてロイヤルユーザーの嗜好性分析やペルソナ分析を行い、来訪者の嗜好に合ったアパレルブランドを嗜好性のランキングリストとして提供することで、ターゲットとなり得るテナントの掘り起こしを行った。

・課題解決のイメージ
出典元:プレスリリース
・分析ダッシュボード
分析ダッシュボードでは、予め設定された対象施設や業種、比較ターゲットなどを選択すると、嗜好性のランキングリストが即時に表示される。
出典元:プレスリリース

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