AI採用アプリのNGA、本田圭佑氏の個人ファンド等から資金調達を実施しβ版をリリース
2022/8/18
株式会社NGAは、サッカー元日本代表の本田圭佑氏の個人ファンド「KSK Angel Fund LLC(以下、KSK)」より資金調達を実施することに伴い、独自のAIアルゴリズムとビジネスモデルが実装された次世代採用アプリ「HelloBoss」のβ版をリリースすると発表した。シードラウンドでは、KSKのほか、複数の既存投資家も追加出資し、累計8800万円の資金調達を完了した。
■「HelloBoss」について
フェーズ1:初期機能である①ユーザー(経営者、採用担当、求職者等)の登録②独自の企業データベースの公開③個人による企業の口コミ登録と掲示板の投稿を開始する。目玉機能になるのが②独自の企業データベースであり、国内企業最大518万社の、AI推定による正社員数を含めた基本情報があらかじめ掲載されているという。これは、AI技術の研究開発を行うAiBank.jpが1年以上かけて開発した独自のアルゴリズムによるもので、オープンデータを利用し、99%以上の精度を実現しているとのことだ。AI推定の正社員数や口コミ・掲示板を含めた企業情報の掲載は、求職者の就職先選びにあたっての判断材料を充実させ、求人側と求職側の情報格差を減らすために設けている。よりオープンで平等な情報交換の環境を作ることで、労使双方のミスマッチをなくす狙いだという。さらに、SaaSをはじめとする、法人の正社員数が重要データとなるサービスを展開する企業や業界などにおいても、取引の透明性や公平性の促進などに有意義な影響を与えられると考えるとのことだ。企業データベースの利用に関して、初月は無料であり、2ヵ月目からは、一人のユーザー招待につき、30日間の無料利用期間を獲得できる。
フェーズ3:個人ユーザー同士によるコミュニティ機能を公開する。個人ユーザーは求職用とは別のソーシャル用IDを作成でき、職場やキャリアに関するQ&A、副業関連のノウハウや感想のシェア、さらに企業担当とのカジュアルな会話など、グループやトピックスを分けたビジネス交流や情報・意見交換が可能となり、採用を超えた広い意味での人材流動を促進する。
日本の時間当たり労働生産性は、2020年ではOECD加盟38カ国中23位と、G7中最下位となり、1970年以降最も低い順位になっており、日本企業の生産性の低さの原因は、人材流動性の乏しさにあると指摘されているという。「HelloBoss」は、「時間・カネ・情報」の3つの切口から、現在の中途をはじめとした採用市場の、労使両方にとってベストマッチを実現しやすい仕組みに至っていない部分の課題を解決するために開発されたとのことだ。