ソシオネット、「ノーコードで進めるIT内製化支援サービス」を提供開始

これまでは自社のシステム開発を行う場合、外部事業者に委託することが主流だった。しかし近年では自社で専門知識を持つ社員を育成し、システム開発の主導権を自社の人材に回帰させてIT内製化を進めることで、自社のDX化を推進している企業が増えているとのことだ。しかし中には、IT内製化にあたって何から始めたら良いのか、どのように人材育成をしたら良いのか等、それぞれ悩みを持った企業も多く存在しているという。同社では、そのような悩みを持つ顧客のDX化への第一歩として、ノーコードで進めるIT内製化支援サービスを新たに開始することとなったとのことだ。

従来の外部委託では、「市場ニーズやビジネス変革のスピードに合わせたシステム改修の難化」「システムのブラックボックス化によるベンダーロッキング」などのリスクがあった。IT内製化を進めることでそれらのリスクから解放され、業務効率化へと結びつけることができる。また、全社的なDXリテラシーの向上やノウハウの蓄積により、開発担当者と運用担当者がスムーズに協調しながらシステムの価値を継続的に向上させることができるとのことだ。

ただ、「IT内製化」と言っても、IT化を進められる人材がいない（人材起因）、IT化のノウハウが少ない（チーム起因）、DX推進体制が整っていない（組織起因）という大きなハードルを抱え、なかなかIT内製化を進められずにいる企業も少なくないという。そこで同社では、実際に顧客がIT内製化を進めるための最初の一歩における支援内容として、「ノーコード開発ツール」を用いた支援を実施する。

具体的には「AppSheet」、「PowerAutomate」、「PowerApps」、「IFTTT」などのノーコード開発ツールを使用して、顧客の社内人材をリスキリングし、ノーコード開発人材へと育成することで顧客企業のIT内製化を支援する。

「ノーコード開発ツール」では高度な技術は不要なため、システム開発の経験がなくてもサンプルアプリケーションやテンプレート・パーツを組み合わせることにより高品質なアプリケーションの作成が可能であり、業務担当者が開発を行うことで業務要件を正しくアプリケーションに反映させることができ、開発後に新たに発生した要件や要件変更についても素早く反映させることが可能だ。また、リソースやロジックなど実行に必要な要素はすべて格納されているので、ベンダー依存からの脱却も期待できるという。そしてマルチプラットフォームに対応していることから、PCやスマートフォン・タブレットなど実行する端末に合わせてのアプリケーションの書き換えが不要な点も大きなメリットとのことだ。

そこで同社では、既存業務からIT化推進対象を洗い出し、パイロットプロジェクトを選定、プロジェクト期間中に伴走を通じて顧客の人材をリスキリングしながらIT内製化を支援する。このプロセスを繰り返し行うことで自立したDX組織への変革を支援し、IT内製化支援サービスを通じて、顧客社内のDX推進をする機運を高めるとのことだ。