エクサウィザーズ、AIを活用し地銀の法人事業DXを支援する「exaBase企業検索 for 地銀」を発表

株式会社エクサウィザーズは、地域企業の事業承継などに関する情報をAIで検索できる「exaBase 企業検索 for 地銀」を発表した。

「exaBase 企業検索 for 地銀」は、地域金融機関が独自に保有する企業データと、同社が収集した全国450万法人のデータ、技術の相関情報、最新のトレンドなどを掛け合わせ分析することで、地域金融機関が地域企業の事業承継の相手先を見つけたり、事業機会を可視化したりできる情報プラットフォームだ。システムはSaaS型だけでなく、オンプレミス型でも提供可能だ。

​この地域金融機関向けのプラットフォームを導入することにより、地域金融機関は、融資業務における他行との差別化や新たな収益源を確立することを可能にし、地域の振興にも貢献できる。具体的には、①事業承継・M&Aビジネスの高度化、②産業知見に基づいた事業コンサルティング、③工業製品の地域商社、などのビジネスの実現に活用することができる。営業管理システムなど、各行で利用中のシステムとの接続も可能で、システム経由でデータ連携することによって常に情報が更新され、最新の分析結果を取得できる。
出典元:プレスリリース

■開発・提供の背景

地域金融機関は、主要事業である法人融資事業において、低金利環境の長期化や他金融機関との競合による融資金利・収益の低減圧力が継続している。また、社会からは「地域経済再生の牽引役」としての役割を期待されている。こうした事業環境のもと、地域金融機関からは「強みである地域企業との接点やデータを活用して新たなビジネスや価値提供に取り組みたいが、データを活用しきれていない」「データをどのように活用したらよいのか分からない、あるいはリソースが足りない」といった声が聞かれたとのことだ。
出典元:プレスリリース
こうした地域金融機関の課題に対して、同社は、各行が保有する取引先の会社要綱などの情報を連携するだけで、簡単に地域企業の事業承継のマッチングをしたり、事業機会のある取引先企業を見出したりできる情報プラットフォーム「exaBase企業検索 for 地銀」を提供する。地域金融機関はこの情報プラットフォーム活用し、①事業承継・M&Aビジネスの高度化、②産業知見に基づいた事業コンサルティング、③工業製品の地域商社ビジネス、などを実現することができる。

本サービスでは、同社が金融業界におけるプロジェクトで培った経験に基づくAI/DXの戦略コンサルティングと、情報プラットフォーム導入による幅広い技術アセットがワンストップで利用可能だ。約450万法人のデータを収録する「exaBase 企業検索」を活用し、ビジネスの実現に必要となるAIモデルと、ビジネス化に必要な知見やリソースを各行の状況やニーズに合わせて提供する。

地域金融機関は法人融資業務における他行との差別化や、新たな収益源を確立することが可能となる。またビジネス要件に応じて、個別のAIの開発やデータ活用にも対応する。

■利用方法

地域金融機関は、法人事業の戦略を検討する総合企画部や営業戦略部などの担当者を窓口に設定するだけで、簡単に利用を開始できる。AI/データ活用を進める上では、各行が実現したいビジネスのアウトラインやそのターゲットを明確にし、その実現にむけた適切なステップを規定することが重要となる。各行が実現したいビジネスのアウトラインやそのターゲットを踏まえ、同社のAIコンサルタントがビジネス要件の定義やPoCの設計などを支援しながら、エンジニアが各行の保有するデータの形式や内容を理解しAIモデルの開発、現場への導入を実施する。

■提供時期・形態

exaBase企業検索for地銀は、法人事業のDXを加速したいと考える地域金融機関向けに2022年10月1日から随時提供を開始する。本サービスでは、ビジネス要件の定義からAIモデルの開発・現場導入まで一気通貫でサブスクリプション形式にて利用できる。また、導入行の現状や課題感に応じて、オンプレミス型での提供や必要な部分を切り出して利用することも可能だ。

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