PIXTA、3DCGで制作された「フォトリアル・バーチャルヒューマン」素材の販売を開始

ピクスタ株式会社は、同社が運営する、写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」が、株式会社Capex(キャペックス)と協業し、高品質な3DCGで制作された「フォトリアル・バーチャルヒューマン」素材の販売を開始すると発表した。

今回のバーチャルヒューマン素材の販売を通じて、既存の人物写真素材の顔を架空の人物(フォトリアル・バーチャルヒューマン)に加工して提供するサービスや、将来構想中の3DCG素材への事業拡大と併せて、3DCG人物モデル(バーチャルヒューマン)をキャスティングするサービスへの展開も視野に市場調査を行う方針だという。
出典元:プレスリリース

■バーチャルヒューマン素材概要

今回、PIXTAが新たに販売開始するバーチャルヒューマン素材は、以下の5点だ。
出典元:プレスリリース
これら5点のバーチャルヒューマン素材は、Capexが提供する、高品質な3DCGで制作された「フォトリアル・バーチャルヒューマン」と、実在する人物モデルを被写体に撮影された写真等を、人物モデル本人の許諾を得た上で、組み合わせて加工したものだ。

販売価格は、PIXTAで販売中の画像素材と変わらず、単品購入ならMサイズ1点1980円(税込)〜販売し、定額プランでも購入可能。利用もPIXTAの利用規約に準じて使用することができる。

■実施背景

PIXTAでは、今年5月末にスタートした3DCG・アバターを制作する新サービス「3DCGオンデマンド」を皮切りに、3DCG分野への進出を志しているという。将来的にPIXTAが3DCGを素材として取り扱うことを構想する中で、3DCG人物モデル(バーチャルヒューマン)の素材としての需要を知ることもまた重要とのことだ。また「既存の人物写真をバーチャルヒューマンの顔に加工する」という新しいクリエイティブ手法が、現在のビジュアル市場に受け入れられれば、「既存の人物写真素材の顔を架空の人物(フォトリアル・バーチャルヒューマン)に加工して提供するサービス」へと展開することで、ストック画像における以下のそれぞれの課題を解決できると考えているという。
・クリエイター
撮影した写真を元に、3DCG技術で被写体の顔や髪型、肌色などを自由に加工・変更し、柔軟にイメージ通りかつ多様なクリエイティブを実現できる
・モデル
顔に依存せず、自らの強みを活かしたボディーパーツモデルとして活動、活躍できる機会を提供できる
・購入者
写真の構図や雰囲気は良いが、被写体人物が自社のターゲットとマッチしない場合でも、3DCG技術で被写体の顔や髪型、肌色などを自由に加工・変更できるようになる

これらの課題の解決によって、写真素材はより自由かつ柔軟に表現を拡張していくことができるだけでなく、高品質な3DCG制作スキルをもつクリエイターが、制作物を写真と同様の需要に応える素材として売買することも可能になる。3DCG制作スキルを持つ人々の才能を活かす道として、構想する3DCG素材はもちろん、2D画像としての需要や、加工スキルを活かしたサービス展開も視野に、まずはPIXTAが、実在する人物モデルの顔をバーチャルヒューマンに加工した「バーチャルヒューマン素材」の販売を通じて、市場調査を行うことにしたとのことだ。

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