リクルート、規約管理・更新業務をワンストップで管理できるSaaSプロダクト「termhub」を提供開始

株式会社リクルートは、弁護士ドットコム株式会社と共同開発を進めていた、法務の規約管理を支援するSaaSプロダクト「termhub(タームハブ)」をリリースしたと発表した。

■背景と目的

2022年4月の個人情報保護法改正にも表れているように消費者と企業の関係は大きく変化し、企業はますますユーザーに対して誠実に向き合うことが必要な時代だ。規約も企業とユーザーとの契約の一形態であり、規約の在り方を通して企業のユーザーへの態度を掲示することが求められているという。世の中のWEBサービスの増加は顕著であり、総務省の調査によると、約10年間でデータ流通量は6倍以上に、モバイルアプリのダウンロード数は2倍以上に増加している。その結果、サービスやアプリを利用する際にユーザーは、意識せずに「契約書にサインする」=「規約に同意する」という体験が増えているとのことだ。一方、企業では、規約の管理を通じた個人の同意情報を正しく運用しようとすればするほど、法務を中心とした管理部門の規約や同意情報の管理は複雑になり、業務の負荷は高くなる構造になっている。このような課題に対して「termhub」は、利用規約や同意情報の管理業務支援を行い、法務部門の負荷を削減するサービスを提供し、企業がユーザーと誠実な関係を構築する社会の実現を目指すとのことだ。

■サービス概要

「termhub」はリクルートで40年以上の歴史がある新規事業提案制度「Ring(リング)」で2020年度に起案、2021年4月より新規事業開発室で事業開発を開始した。「termhub」を利用することで管理部門だけで利用規約の更新、WEBサイトまでの掲出、また同意情報の出力などをワンストップで管理することが可能となる。
出典元:プレスリリース
・3つの特長
① 複数の規約画面をまとめて管理することにより更新漏れなどのミスを軽減
「termhub」のCMSを使用することで、規約を掲載しているWEBページ単位、規約のバージョン単位での管理を行うことが可能だ。それによって管理不備のリスクを低減できる。
② WEB画面への規約の実装などのエンジニアの運用コストを削減
エンジニアに実装を依頼することなく法務だけで規約作成、WEB画面反映までの作業を完結させることが可能。法務だけでなく規約更新に関わるステークホルダーのコストを最小限に抑えることができる。
③ 同意取得の記録の蓄積によりインシデントリスクを軽減
ユーザーそれぞれに対して、同意した規約のバージョン単位の記録がデータベースに蓄積され、必要に応じて出力することが可能。有事の際の対応もスムーズとなる。

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