ドローンのLTE通信拡大に向け上空LTE通信確認サービス「そらつながる」が開始

ドローン・ジャパン株式会社は、株式会社ブルーストーンリンクアンドサークル(以下、ブルーストーン)と、LTE通信を使用したドローン飛行を行う事業者・ユーザー向けに、上空LTE通信確認サービス「そらつながる(SORA TSUNAGARU)」を開始したと発表した。

■背景

現在、ドローンの免許制度やレベル4飛行の実現に向かう中、今後ドローンの通信手段としてLTEを使用する機体が増加するという。特に長距離物流や監視での目視外飛行を行う際には、事前に飛行する経路において、上空での通信が可能かどうか調査を行う必要がある。それらの通信の安定性の担保として、従来の調査方法に比べ、総合的に通信状況を評価することが可能なサービスとして「そらつながる」を発表するとのことだ。

・これまでの上空LTE確認方法
「測定器を用いた通信状況の把握」(各キャリアに依頼もしくはAESのようなサービスを活用)
受信した電波を計測し、通信強度・品質等から評価を行う方法。その空間において通信状況を可視化しレポートできる点がメリット。課題として、実機体の機器構成や通信モジュールと異なるため、大よその参考値としての把握は可能だが、実状と異なる可能性がある。

「実機体による通信状況の把握」
実際に使用予定の機体を目視範囲内で飛行させ、通信状況を確認する方法。機器構成も同じであるため、実際に飛行させた時と同じ状況を再現・把握できるのがメリット。課題として、その空間における通信環境が分からず、たまたま通信出来ていた可能性や、通信環境が悪い箇所を飛行させた際に通信がロストする危険性がある。

上の2つの方法により調査が行われてきたが、これらは別々に実施もしくはどちらか一方のみ行われてきたという。

・今回のサービスによる上空LTE確認方法
「測定器を用いた通信状況の把握」 + 「実機体による通信状況の把握」
実機体に測定器を搭載し、同時に両方の通信状況について調査する。どちらか一方だけであると信憑性に欠ける点を補完し合うことで、総合的に通信状況について確認することができる。
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
出典元:プレスリリース
・サービス内容
飛行ルート案に基づいた調査個所の選定
代替ルートの提案(元ルートの通信環境が良くない可能性がある場合)
電波調査飛行の実施
結果レポートの提出(PDF、必要に応じ動画レポート)

・諸条件
対応機種:ACSL社製(PF2、PF2-AE、AirTruck)
※今後拡大予定

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