ヤフー、プログラミング未経験者からエンジニアへのリスキリングを支援する 「Yahoo!テックアカデミー」を開設

ヤフー株式会社(以下、Yahoo! JAPAN)は、ユナイテッド株式会社の連結子会社でデジタル教育事業を展開するキラメックス株式会社と業務提携し、有料のオンラインプログラミングスクール「Yahoo!テックアカデミー」を開設したと発表した。

「Yahoo!テックアカデミー」では、Yahoo! JAPANで新卒エンジニアの育成を行っている社員とキラメックスが共同で企画し、プログラミング未経験者が事業会社でWebエンジニアとして働くために必要なスキルを習得できる実践的なカリキュラムが用意されている。また、Yahoo! JAPANのエンジニアとの「1on1」によるキャリア相談や、コマースCTO(最高技術責任者)などのプロフェッショナルエンジニアによる講義など質の高いカリキュラムを通じて、プログラミング未経験者からエンジニアへのリスキリング(学びなおし)および転職活動を支援する。2022年11月30日(水)から2023年1月3日(火)の期間に100名を上限に受講生を募集し、2023年1月23日(月)から講義を開始し、順次追加で受講生を募集する予定だという。また、希望者は応募前に、無料相談や1週間の無料トライアルを体験できる。
出典元:プレスリリース
経済産業省の調査によると、若年層の人口減少に伴い、IT関連産業への入職者は2019年をピークに退職者を下回り、2030年には最大で79万人のIT人材が不足する可能性があるとされており、IT人材の育成が急務となっているという。政府は「骨太の方針2022」で人的資本投資に関する考えをまとめ、成長分野における重点投資等を通じた質の高い雇用の拡大を図りつつ、社会全体で学びなおしを促進するための環境を整備するなど、「人への投資」を抜本的に強化するとしている。今年10月に行われた第210回臨時国会における首相の所信表明演説では、個人のリスキリング(学びなおし)の支援に5年で1兆円を投じると表明。また、昨今、新型コロナウィルスによる在宅勤務等の影響を受けて、就職や転職に役立つスキル・資格を取得する動きが広がっており、キラメックスが提供しているエンジニア育成のコースでは、2020年の申込者数が前年と比較して2倍以上に増えているという。Yahoo! JAPANでは、複数の技術研修や各種人事制度を通じて優秀なIT人材の採用・育成を行っており、また、プログラミング未経験の社員へITに関する教育を行う取り組みも行っている。

これらの背景や社内の取り組みを踏まえ、Yahoo! JAPANが培ってきた人材育成のノウハウを社会に還元し、IT人材不足の課題解決に寄与すべく、「Yahoo!テックアカデミー」の開設に至ったとのことだ。「Yahoo!テックアカデミー」では、Yahoo! JAPANのエンジニアとの「1on1」を通じて、エンジニアの仕事内容や働き方など、今後のキャリアを考える上での情報提供を行い、事業会社で働く現役エンジニアならではのアドバイスに基づくキャリア相談が可能だ。また、コマースCTO(最高技術責任者)などのプロフェッショナルエンジニアによる講義も行う。用意されているカリキュラムは、Yahoo! JAPANで新卒エンジニアの育成を行っている社員とキラメックスが協議し、プログラミング未経験者が事業会社でWebエンジニアとして働くために必要なスキルを習得できるよう設計されている。総学習時間320時間、Webやシステム開発に関する基礎知識など幅広く学べる30以上のレッスンを提供することで、プログラミング未経験者からエンジニアへのリスキリング(学びなおし)を支援する。これらの取り組みに加え、プログラミング未経験者向けのエンジニア求人を1,000社以上保有するキラメックスのノウハウを通じて、受講生のニーズやスキルに応じ、Yahoo! JAPANやZホールディングスのグループ企業を含む多数の企業への転職活動を支援する。

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