AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」、化学肥料低減量とCO2排出量の見える化機能をリリース

株式会社ルートレック・ネットワークスは、開発・提供するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」において、化学肥料の低減量とCO2排出量の見える化機能をリリースしたと発表した。

■概要

世界の温室効果ガス排出量のうち、農業分野における水田、家畜、肥料などからの排出量は全体の1/4を占めているという。国内においても農林水産省は、国内農業における持続可能な食料システムの構築に向け、「みどりの食料システム戦略」を策定し、中長期的な観点から、調達、生産、加工 流通、消費の各段階の取組とカーボンニュートラル等の環境負荷軽減のイノベーションを推進している。

AI潅水施肥システム「ゼロアグリ」は、土壌のセンサ情報と気象情報を元に、作物の成長に必要としている最適な潅水量及び施肥量をクラウド内のAIが判断し、自律的に潅水と施肥を実行する地下部環境制御システムだ。「ゼロアグリ」のAI施肥制御により、化学肥料の低減を行うことが可能となるが、今回リリースした機能により施肥量、CO2排出量、減肥量の見える化が可能となった。これにより、栽培者自身の環境への意識を高め、農業におけるカーボンニュートラル、SDGsに貢献する栽培を行うことが可能となる。

また、「ゼロアグリ」は、みどりの食料システム戦略の定める「2030年に化学肥料使用量の20%低減」に資する製品として、農林水産省が定める基盤確立事業実施計画の認定を受けており、みどり投資促進税制の対象機械となっているとのことだ。
出典元:プレスリリース

■機能概要

①施肥量の見える化
ゼロアグリは、いつどれだけ施肥したかをデータベースに蓄積している。今回、各地の作物や作型における施肥基準を登録することで、実際の施肥量と施肥基準を比較した結果を定量的にグラフでも確認できるようになった。また、前作のデータがあれば、前作の施肥量と比較した結果を見ることも可能だ。平均施肥量から将来的に使用される施肥量を予測、グラフ上で確認することもできる。

②CO2排出量の見える化
上の施肥量からCO2排出量を自動計算し、施肥量によるCO2排出量を見える化できるようになった。施肥量と同様にCO2排出量に関しても、慣行基準との比較、前作との比較、平均施肥量から将来発生するCO2排出量の予測についてもグラフ上で確認することが可能だ。
出典元:プレスリリース

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