東京大学とジオテクノロジーズ、人流データ活用の共同研究を開始

ジオテクノロジーズ株式会社は、東京大学空間情報科学研究センターと、人流データ活用の共同研究を開始すると発表した。

ジオテクノロジーズと東京大学は、同社が保有する高精度な人流データを活用した、歩行者の動きにフォーカスした共同研究に着手した。初回の研究結果として、「よく歩く街ランキング」を出したところ、1都3県では神奈川県逗子市が1位だったとのことだ。

■背景

これまでのスマートシティやMaaSにおける研究分野でも、人流データを活用して車の移動や人の滞在などが分析されていたが、歩行者の移動にフォーカスした人流データ分析は、ほとんど行われていなかったという。その理由は、人々の移動を捉え、分析するために十分なレベルの人流データが存在しなかったからとのことだ。同社の人流データは、累計DL数1200万超のM2Eアプリ、トリマのユーザーから取得している。モバイルGPSの取得ピッチの細かい人流データのため、歩行者の分析に適しているという。

■「よく歩く街ランキング」発表

人流データから歩行者の移動距離を抽出して、一人当たりの平均歩行距離として1都3県で集計した。今回、「よく歩く街ランキング」として上位20の自治体を並べたところ、平日・週末ともに神奈川県逗子市が1位となった。また東京23区は、平日はトップ20に入らないものの、週末に多数ランクインした。
出典元:プレスリリース
集計概要
人流データ:ジオテクノロジーズの「トリマ」で収集したGPSの位置情報
対象エリア:1都3県の184市区(※町村は除く)
対象期間:2022年3月~5月の人流データ、約110万人

集計手順
・人流データから「歩行」と特定できた移動の距離を算出
・人流データからユーザーごとの居住地を市区に分類
・市区ごとに、徒歩の移動距離の一人当たり平均値を算出(平日と休日)

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